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第457話 R18

「ん、甘い······おい、千紘」 「ぁ······ぅあ······」 快感で意識が朦朧とする。 目を閉じて浸っていると、軽く頬をぺちぺちと叩かれた。 「まだとぶな」 「ご、め······」 舌が抜かれ、代わりに宛てがわれたペニス。 ゆっくり挿入されて、それだけで達してしまった。 長く体に走る大きな快感に、上手く息ができない。 「っは、はぁっ、あ、くる、し······っ」 キスをされて、余計に苦しくなって、バタバタと暴れてもやめてくれない。 そのまま暫くすると呼吸が落ち着いて、ぼんやりしながら偉成を見上げた。 「過呼吸になってた。大丈夫か」 「······だい、じょうぶじゃ、ない」 苦しいのに、体は偉成を求める。 もっと欲しくて、後孔がペニスを締め付けているのがわかる。 「悪いが俺も余裕が無い。本当に辛くなったら、殴ってでも止めてくれ」 「んっ、ぁ、だから、俺······っ、力、入んないよ······」 「それもそうだな。ならまあ、我慢してくれ。」 「えぇっ、あ!あぁっ!」 激しい律動が始まって、考えることは、もう出来なくなった。 僅かに残っていた理性も無くなって、意味もわからずに泣いて、偉成に抱きつく。 「ぁ、すき、好き······っ」 「っは、俺もだ、愛してる」 つま先がピンと伸びて、頭の中が真っ白になる。 それからの記憶は曖昧で、一週間後の朝、あまりの体の怠さに思わず苦笑をこぼしたのだった。

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