457 / 876
第457話 R18
「ん、甘い······おい、千紘」
「ぁ······ぅあ······」
快感で意識が朦朧とする。
目を閉じて浸っていると、軽く頬をぺちぺちと叩かれた。
「まだとぶな」
「ご、め······」
舌が抜かれ、代わりに宛てがわれたペニス。
ゆっくり挿入されて、それだけで達してしまった。
長く体に走る大きな快感に、上手く息ができない。
「っは、はぁっ、あ、くる、し······っ」
キスをされて、余計に苦しくなって、バタバタと暴れてもやめてくれない。
そのまま暫くすると呼吸が落ち着いて、ぼんやりしながら偉成を見上げた。
「過呼吸になってた。大丈夫か」
「······だい、じょうぶじゃ、ない」
苦しいのに、体は偉成を求める。
もっと欲しくて、後孔がペニスを締め付けているのがわかる。
「悪いが俺も余裕が無い。本当に辛くなったら、殴ってでも止めてくれ」
「んっ、ぁ、だから、俺······っ、力、入んないよ······」
「それもそうだな。ならまあ、我慢してくれ。」
「えぇっ、あ!あぁっ!」
激しい律動が始まって、考えることは、もう出来なくなった。
僅かに残っていた理性も無くなって、意味もわからずに泣いて、偉成に抱きつく。
「ぁ、すき、好き······っ」
「っは、俺もだ、愛してる」
つま先がピンと伸びて、頭の中が真っ白になる。
それからの記憶は曖昧で、一週間後の朝、あまりの体の怠さに思わず苦笑をこぼしたのだった。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!