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第486話 R18

「千紘、······千紘?大丈夫か?」 偉成にもたれ掛かる。 俺の顔を覗き込んで、驚いた表情をした偉成。 「顔色が悪い」 「······安心しちゃって、力抜けちゃった。」 手を取られて、キュッと握られる。 偉成と目が合うと、堪らないといった様子で、噛み付くようなキスをしてきた。 「っん、はぁ······」 舌を絡めて、お互いの熱が1つになる。 久しぶりのキスに頭が蕩けちゃいそう。 「千紘、千紘······」 「ぁ、ふ······ぅ······」 匡が言ってた事、本当なんだなということが、今なんとなく理解できた。 アルファがオメガを監禁することもよくあるってやつ。 確かに、今の偉成からは、このまま何をされるかわからないような、そんな不安と期待がある。 キスをしたまま、偉成の手が内腿を撫でてくる。 ハッとしたのと同時に、服を脱がされて、体中にキスの雨が降った。 「はぁ······ぁ、偉成ぇ······」 久しぶりに抱いてもらえるんだ。 そう思うと発情期でもないのに後孔が勝手に濡れだして、淫らな体は偉成を誘惑する。 「ん、すごい匂いだ」 「もっと······もっと、触って······」 偉成の頭を抱えるようにして、唇を合わせる。 優しい手つきで体を撫でられ、その手が後孔に触れる。 「濡れてる、発情期じゃないのにな」 「は······ほしくて、たまらないの」 クルクルと縁をなぞっていた指が、くぷっと後孔に入る。入口を擦られるだけで気持ちよくて、腰が揺れちゃう。 「奥までッ、ぁ······いっぱい突いてっ」 「イくなよ」 指が1本奥まで入れられると、すぐに2本目が入ってきて、指を広げ奥までピストンされる。 ひっきりなしに声が漏れて恥ずかしい。 「はぁ、はぁっ、ぁ······だ、め······イくっ」 そう言って偉成にしがみつくと、指が抜かれて、後孔が切なく収縮した。 「あぅぅ······っ」 「挿れさせて」 「ぁ、は、はやく、はやくきて······っ」 ゴムをつけて後孔に宛てがわれた熱。 久しぶりで涙が零れる。 偉成がぐっと腰を押して中に入ってくると、大きな快感が体に走って、背中がググッと反れた。

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