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第492話

「偉成はお風呂入ったの?」 「ああ。だからこれが終わって歯磨きしたら一緒に寝る」 「シーツ替えないといけないや。汗かいちゃったから」 「わかった。千紘が歯磨きしている間に替えておく」 下半身は自分で拭くと言うから、タオルを持たせて洗面所に移動させる。 「拭いて、歯磨きして、戻っておいで。シーツ替えておくから。戻ってくるのが辛かったら待っててくれ。」 「わかった。ありがとう」 俺は急いで寝室に戻りシーツを替えた。 なんだか体が疲れてしまって、そのままベッドに体を伏せる。 「······千紘のところに行かないと」 明日はちゃんと登校できるだろうか。 もし千紘が少しでも辛いなら、休ませてやらないと。 匡達から預かった千紘のプリントは明日の朝渡せばいいか。 体を起こして洗面所に行く。 千紘は歯を磨いていて、俺も一緒に磨くことにした。 それが終わるとトイレに行って用を足し、ベッドに戻る。 「偉成」 ぐっと体を密着させ俺の胸に手を当てて甘えてくる千紘。頬を撫でて触れるだけのキスをする。 「風邪うつるよ」 「なんでもいい。今日は1度もこう出来なかったから、実は寂しかった。」 「······俺も」 千紘を抱きしめて目を閉じる。 もう1度、唇に柔らかい感触がして、それを最後に眠りに落ちた。

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