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第494話 R18

「うぅ······っ、お、俺、女の体、なってきたん、かなぁ······っ」 「俺は可愛いと思うからいいけどねぇ。でもこっちも出したいでしょ?」 「あ、っ」 濡れたペニスを扱く。 イったばかりで首を左右に振って嫌がるのも可愛い。 「旭陽、これ終わったらお風呂ね」 「ひぁ、でも······ぅ、悠介はっ?」 「俺は大丈夫」 旭陽はすぐに射精して、汚れた手をぺろっと舐めると、旭陽が慌てて俺の手をティッシュで拭いた。 「何してんねんっ!」 「えー、勿体なーい」 「勿体なくない!アホか!」 「何で?甘いんだよ。ほら」 「んむぅっ!?」 キスをして舌を絡める。 旭陽は嫌そうに顔を歪めて、でもキスは気持ちいいのか拒否はしない。 「あぅ······っ、ふっ、さ、最悪······っ!」 「その割に気持ちよさそうだったけど?」 「う······っ、気持ちよかった!やけど、それとこれとはまた別やの!」 わーわーと怒る旭陽の口に、もう1度噛み付くようにキスをした。 「好きだよ旭陽」 「······俺も好き。やけどな!!」 「もう聞きませーん」 旭陽の体を覆うようにして、唇を塞ぐ。 静かになった旭陽を抱っこして風呂場に運び、温かいシャワーを浴びた。 湯船に浸かり足の間に座らせた旭陽のお腹に手を回し、ふぅ、と息を吐く。 「生徒会、ちゃんと参加してる?」 「うん。」 「千紘は元気?」 「千紘ちゃんは今日は会長と一緒にお休み。体調が悪いみたい。夏休みの間は会長とちょっと仲違いしてたみたいで、それで少し落ち込んでたかな。」 俺の胸にもたれる旭陽の手を取り、そのまま指を絡める。 「仲違い?何があったん?って、聞いてええんかな、これ。」 「多分もう仲直りしてるから大丈夫だよ。」 会長と千紘ちゃんのことを話すと、旭陽は「あらら」とだけ言って、他には何も言うことは無かった。 「だから、2人にはちゃんと話をしなさいって言ったんだけどね。」 「それしかないもんなぁ。俺は元々進学とか考えてなかったし、結局卒業しても1年待たなあかんってのは分かってたし、なにより番を解消しなあかんかもっていうのがあったから、そういう風に悩んだことは無かったな······。」 俺自身も進学するつもりは無い。だからきっと会長達と同じようには悩まないと思う。

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