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第495話

「番を解消しなあかんかもって思った時は、どうしようかってなったけどな。さすがに冷静にはおられへんかった」 「そう?旭陽は冷静に見えたけど。どちらかと言えば俺が慌ててたと思う。」 「そりゃあ誰が年下の前でどうしようどうしようって焦るねん。そんな俺の姿見たら、悠介は余計に不安になるやん。」 くるっと振り返った旭陽が、俺の胸に手を置いて顔を近づける。 「まあ、番の心配は今のところ無くなったし、俺は今この子をちゃんと産めるのかどうかだけがちょっと不安かな。」 そう言ってちゅっとキスされる。 首に腕が回って、肌と肌が大胆に触れ合う。 またすぐに唇が触れるような距離で、旭陽がじーっと見つめてくる。 「旭陽、肩まで浸からないと······」 「浸からないと、何?」 「······俺の息子が元気になるよ?」 「······やから抜いてあげるってば」 旭陽の右手が股間に触れようとして、咄嗟にその手を止めた。 「だめ。今されたら最後までしちゃいそうだから。」 「······わかったよ」 頬にぶちゅっと下手くそなキスをされると、旭陽は湯船からあがって、軽くシャワーを浴び、風呂場から出ていく。 「待って、俺もあがる。」 「息子さんに水掛けてからあがってきてね。」 「······え、拷問じゃん。」 「ふふっ、嘘嘘、はよおいで。」 笑った旭陽の表情が可愛くて、すぐにあがり、旭陽をギューッと抱きしめる。 「うぇっ、苦しい!無理!ギブギブ!」 「旭陽が可愛い!」 「はいはい、わかったから早く体拭いて。」 タオルを渡され、旭陽はさっさと自分の体を拭くと当たり前のように俺の服を着た。 そんな姿にキュンキュンしながら、俺も体を拭き服を着た。

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