512 / 876

第512話 R18

文化祭もそろそろ終わろうとしている。 そんな時、突然千紘から甘い匂いが香って、バッと千紘を見ると、腰が抜けているのか床に座り込んでいた。 「千紘っ」 「はぁ、はぁっ······ぁ、うぅ······っ」 手で鼻と口を覆って、急いで千紘を抱き上げて走って寮に戻る。 俺をおかしくさせる千紘のこの香り。 発情期が起きた。 唇を強く噛む。そこが切れて血が垂れるのも気にせずに、必死で足を動かして部屋に着いた。 ベッドに運び、昂った感情を少しでも抑えようと深呼吸するけれど、上手くいかずに千紘に覆い被さった。 「っは、はぁ······千紘、千紘······」 「あつ、い······うぁ、偉成、服、脱がせてぇ······」 ああ、まずい。 最近千紘に触れられなかったこともあってか、意識が飲まれてしまいそうだ。 服を脱ぎ、妊娠しないようにゴムを着けた状態で、何度も息を吐く。 「っ、フーッ、フーッ······」 自分の腕を噛んで少しでも冷静さを保とうとするけれど、上手くいかない。 「はぁっ、は、千紘、千紘······」 千紘の服を脱がせ、肌に吸い付く。 赤い痕がいくつも散らばる。 傷付けないように、怖がらせないように必死なのに、千紘は俺に手を伸ばして抱きついてくる。 「偉成、お願い······っ、ぁ、はやく、はやく中にきて······っ」 理性がとんで、本能が剥き出しになる。 千紘をうつ伏せにして、項に強く噛みつき、千紘が痛みで悲鳴を上げて血を滲ませているのにも関わず、解せてもいない後孔にペニスを突っ込んだ。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!