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第512話 R18
文化祭もそろそろ終わろうとしている。
そんな時、突然千紘から甘い匂いが香って、バッと千紘を見ると、腰が抜けているのか床に座り込んでいた。
「千紘っ」
「はぁ、はぁっ······ぁ、うぅ······っ」
手で鼻と口を覆って、急いで千紘を抱き上げて走って寮に戻る。
俺をおかしくさせる千紘のこの香り。
発情期が起きた。
唇を強く噛む。そこが切れて血が垂れるのも気にせずに、必死で足を動かして部屋に着いた。
ベッドに運び、昂った感情を少しでも抑えようと深呼吸するけれど、上手くいかずに千紘に覆い被さった。
「っは、はぁ······千紘、千紘······」
「あつ、い······うぁ、偉成、服、脱がせてぇ······」
ああ、まずい。
最近千紘に触れられなかったこともあってか、意識が飲まれてしまいそうだ。
服を脱ぎ、妊娠しないようにゴムを着けた状態で、何度も息を吐く。
「っ、フーッ、フーッ······」
自分の腕を噛んで少しでも冷静さを保とうとするけれど、上手くいかない。
「はぁっ、は、千紘、千紘······」
千紘の服を脱がせ、肌に吸い付く。
赤い痕がいくつも散らばる。
傷付けないように、怖がらせないように必死なのに、千紘は俺に手を伸ばして抱きついてくる。
「偉成、お願い······っ、ぁ、はやく、はやく中にきて······っ」
理性がとんで、本能が剥き出しになる。
千紘をうつ伏せにして、項に強く噛みつき、千紘が痛みで悲鳴を上げて血を滲ませているのにも関わず、解せてもいない後孔にペニスを突っ込んだ。
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