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第578話 R18

渡君を教室に送るついでに、宮間さんを紹介することになって、俺と偉成は1年の教室を覗く。 そこで見つけた宮間さんに渡君を紹介して、2人はすぐに親しげに話せるようになっていた。 「よかったね」 「ああ、そうだな。誉にも伝えてやらないと」 予鈴が鳴る。 偉成と顔を見合わせて、繋いでいた手を離した。 「戻らなきゃ」 「······戻らなきゃダメか?」 「何言ってんの。授業だよ?」 偉成が離したばかりの俺の手を掴んで、どこかに向かって歩いて行く。 「ちょっと、どこ行くの!授業があるってば!」 「千紘に会いたくて教室に行ったのに、千紘と全然話せなかった。俺は千紘不足だ」 「帰ったらいくらでも一緒にいれるじゃんか!」 偉成には強い拘りがあるようで、俺の言葉には「嫌だ」と言って、結局空き教室に入った。 それと同時にチャイムが鳴って、ガックリと肩を落とす。 「あー、もう。本鈴鳴っちゃった······」 「こっち」 そんな俺を無視して机に軽く座った偉成は、俺を向かいの椅子に座らせた。 「ここでしても良いか?」 「······一応聞くんだね」 ここまで来たなら強引にすればいいのに。 まあ、強引にされたらされたで俺は怒ると思うけど。 「いいけど、ゴムあるの?」 「常備してる」 「······そう。」 目の前にある太腿に頬を寄せる。 そこからちらっと偉成を見上げる。 「舐めてほしい?」 そう聞くと1度頷いて、スラックスの上から偉成の股間に顔を埋めた。 上から小さく「うっ」と声が聞こえる。 「前寛げて」 カチャカチャとベルトを外し、スラックスの前を寛げ下着からペニスを出した偉成。 まだふにゃっとしてるそれを手で掴み、裏筋をべろーっと舐める。 「ん、ふ······っ」 こんなことするのも久しぶりだな。 本当はもっと時間を作って、おかしくなるくらいこれに奥を突いてもらいのに。

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