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第579話 R18
グチュグチュと唾液を纏わせて頭を前後に動かして、口に入りきらない部分は手で扱いた。
そのうち硬くなってそれが嬉しくて、夢中でしゃぶりつく。
「千紘、ごめん」
「んっ」
机から立ち上がった偉成に後頭部をぐっと押えられ、激しく律動される。
喉奥が刺激され苦しくて、何度も嗚咽しそうになるのに、偉成はそれを許さないと言うように、離してはくれない。
「んんぅっ、ぐぅ······っ!」
体から力が抜けて、必死で呼吸をする。
飲み込めない唾液が隙間から零れた。
より一層喉にペニスが突き入れられ、そこで動きが止められる。
「ぐ、ごぁ······っ」
「っは······!」
喉に直接ドロドロしたそれが注ぎ込まれた。
体が細かく痙攣する。ゆっくり口からペニスが抜けて、それと同時に机に手を着いて肩で呼吸を繰り返す。
「千紘、ごめん、大丈夫か?」
「っん、だ、大丈夫······」
調子に乗って舐めてほしい?なんて聞いた俺が馬鹿だった。
煽ることをせずに偉成にされるがままになってればよかったのに。
まあでも──······
「気持ちよかった、けど」
あの、偉成に支配されている感じ。
軽くイッちゃうくらいにはよかった。
「今の、気持ちよかった?」
偉成が『俺を好きなように抱きたい』という欲を顔面に曝け出している。
これは頷いたらまずいやつだ。
そう判断した俺は、両手を偉成の前に出して制止した。
「やっぱりここじゃダメ!」
「······わかった」
よかった。わかってくれた。
ホッとしていると、突然体が浮いて、抱っこされたんだとわかった俺はとっさに偉成の肩を掴んだ。
「何何っ!どこ行くの!」
「寮に帰る」
「あー!!やだ!やだー!!」
バタバタ暴れると肩に担がれて、バランスをとるために偉成の背中をがっしりと掴む。
そのまま荷物も持たずに寮に連れて行かれ、ベッドにポイっと放られた。
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