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第580話 R18

口元が引き攣るのを感じながら、偉成を見上げると、完全にスイッチが入ってるらしくネクタイを解き唇をぺろっと舐めている。 いつもならエッチなその感じにドキドキするんだろうけど、今はそれだけじゃなくて若干の恐怖も感じる。 「ま、って······待って、待って!」 「何だ」 真顔で見下ろされ「ひっ」と小さく悲鳴が漏れて、それを聞いて偉成は口角を上げた。 「千紘、可愛いな、本当」 「あ、ありがとう······」 偉成の顔が迫って、優しくキスされる。 さっき偉成のを咥えていたのに、それよりもどうやらキスがしたいらしい。 「ん······ちゅ、ふ······っ」 舌が口内を蹂躙する。 いやらしい音が鳴って、たまらず偉成の腕を掴んで縋った。 熱に翻弄されて、唇が離れる頃には力なく腕がベッドに投げ出される。 「千紘」 「ぁ······」 ブレザーを脱がされ、ベッドの下に放られる。 「皺になっちゃう」 雰囲気も色気も無いことを言うと、偉成が叱るように俺の唇を噛んだ。 「いっ!」 「後でやっておくから」 シャツのボタンが解かれて、覆いかぶさってきた偉成には俺の胸に吸い付いた。 「ああぁっ!」 ぢゅ、ぢゅっと乳首を吸われ、背中が浮く。その間に腕を差し入れられ、まるで抱きしめるようにされる。偉成の肩を押して離そうとするけど、無意味に終わった。 下腹部がヒクヒクと細かく痙攣してるのがわかる。 同時にペニスが動いて、触って欲しくて腰が揺れる。 「ぁ、あっ」 「腰揺れてる。触ってほしい?」 「はぁ、あっ!」 フーっと熱いそれに息が吹きかけられ、顔が熱くなる。

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