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第606話 R18
ベッドに寝かせて、匂いを嗅ぐ。
やばい、さっきより泰介のフェロモンの匂いが濃くなってる。
「誉······あの、本当に、優しくして······」
「わかってる」
額にキスをすると目を細めて、両手で俺の顔を包む。
「好き。······誉の負担になるなら、もう言わないようにするけど、でも、いつだってそう思ってる。」
「······ありがとう」
泰介が望んでる返事では無いということはわかる。
何かを言おうと開いた泰介の口を、自分の口で塞いだ。
泰介が考えられなくなるように、何度も唇を重ねて服の中に入れた手で腹を撫で、乳首に顔を寄せ軽く吸う。
「ん······っ」
「大丈夫、怖くない。力抜いて」
下に履いていたスウェットと下着を脱がせ、緩く勃起した泰介のペニスをゆっくりと扱いた。
「あっ、ぁ」
泰介が腰を揺らして、口元を手で隠そうとする。
「い、きそう······っ、イッちゃう」
「いいよ」
そう言うと「ひぅっ!」と小さな声を漏らして射精した。手が白濁で汚れ、それをティッシュで拭ってから泰介を見ると、真っ赤な顔ではふはふと呼吸を繰り返している。
「こっち触るから、足開いて」
「っ!や、は、恥ずかしい、やだ······」
「······じゃあ、逆にするか」
「え?」
泰介の体を仰向けからうつ伏せにさせ、双丘をそっと撫でて、腰を掴みぐっと後ろに引くと、自然と四つ這いになって、ローションも何も持っていないから、そこに顔を寄せて後孔を舌で舐めて濡らす。
「ひゃぁっ!や、何、何してるの!?やだ、待って、舐めてるの!?」
「ローションとか無いし」
「そ、れなら大丈夫だと思う······多分、中はまだ濡れてるし、体熱くなってきたから、また始まるだろうし······」
発情期がまた再開しそうらしい。
病院の点滴は一時的なものなのか?もう少し効くと思っていたのに。
それを聞いて疑問に思いながらも、指を咥えて唾液で濡らし、後孔にゆっくりと挿入する。
「うぁ、あ······っ!」
「痛くないか?」
確かに中は濡れていて抵抗は少ない。
泰介に聞けば、大きく頷いて返事をして、そのまま俺の枕に顔を沈める。
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