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第639話 R18

背中にゾクゾクとした感覚が走る。それから逃げるように背中を丸めて、何度も深く呼吸をした。 「そんなに力入ってちゃ気持ちよくなれないと思うけど」 「っん、だ、って······」 えっちしたいって言ったのは俺だし、触りたがったのも俺だけど、やっぱり恥ずかしい。 明るい部屋で体を見られるのは、これから先も慣れない気がする。 「泰介」 「なに······っ、ぁ、あぁ!」 ペニスから先走りが溢れてニチャニチャと嫌な音が鳴る。 名前を呼んできたくせに、誉君は俺を見ると満足したのか口元に薄く笑みを浮かべるだけで、その先は何も言わない。 「んふ、ぁ、はぁ······っ」 目をぎゅっと瞑って快感に耐えていると、突然ペニスがヌルッとした温かいものに包まれた。 驚いて目を開け、下を見て後悔する。 「ひっ!ほ、まれ君······っ!」 誉君が俺のを咥えてる······っ!? 慌てて腰を引くと、逃げられないように腰に腕が回されて引き寄せられる。 ヌルヌルと動く舌が感じるところをたくさん舐めて、誉君を離そうと手で押しやるのに、ビクともしない。 「ぁ、や、っ、あぁっ!やだ、やめっ······は、ひっ!」 気持ちよくて喉がクゥッと鳴って、背中が反れる。 ビクビク腰が震えて、誉君の口の中に射精してしまった。 「ぁっ、ご、めんなさいっ、ごめんなさい······っ!」 顔を離した誉君が、口元を手で拭う。 慌てて体を起こすと、押さえつけられるように胸を押され、ベッドに戻される。 「大丈夫だから」 「ぁ、だ、って······っ」 「運命の番だからかわからないけど、嫌じゃない。泰介のなら大丈夫」 足を肩に抱えられて、恥ずかしい部分が誉君に全部見られてる。 「やっ!この体勢はやだっ!」 「うん」 「ひゃっ、ぁ、あぁ······っ!ど、こ舐めて······っ」 晒された後孔を舐められる。 足をバタつかせるけど離してくれない。 恥ずかしいのと気持ちいいので涙が溢れた。

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