641 / 876
第641話 R18
2本入っていた指が3本になって、何の抵抗もなく動かせるようになると、漸く指が抜かれた。
「挿れるよ」
ゴムを着けた誉君が俺の足に触れて、グッと引き寄せられると後孔にピタリと宛てがわれた熱。
必死で深く呼吸を繰り返し、力が抜けた時に誉君が中に入ってきた。
「う、ぅぁ、あ······っ!」
発情期じゃないから、前よりも圧迫感があって少し苦しい。
逃げようとシーツを蹴る足を抱えられ、より深くペニスに貫かれる。
気持ちいい所に硬いそれが当たって、チョロチョロと精液が零れ、気持ちよさに頭の中が真っ白になる。
「あぁぁ······っ」
「っ、息、詰めるな」
誉君もちょっと苦しいみたい。
入っていたそれが少し抜かれて、今度はさっきよりも深くまで入ってきた。
それを繰り返されると、言葉にならない声がひっきりなしに漏れて、体は細かく震える。
「あぁっ、あ、あ、あ······っ!」
温かい熱に抱き締められて、閉じていた目を開ける。
「入ったよ」
「う、ぁ······」
「まだ動かないからゆっくり呼吸して」
そう言われて、自分が上手く呼吸が出来ていなかったことに気付いた。
呼吸が落ち着いてくると、そっとお腹を撫でられて誉君を見上げる。
「動くよ」
「ぁ、う······ん······」
腰を持たれ、律動が始まった。
「んっ、はぁ······は、ぁ······っ」
ゆっくりとした動きだから、まだ誉君を見る余裕があって、眉間に皺を寄せて唇をグッと噛んでいる姿がすごく格好いい。
「そんなに見るな、照れるだろ」
「え、やだ、見たい」
「······余裕だな」
誉君がそう呟いてすぐ、律動が激しくなって、思わず大きく声を上げた。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!