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第642話 誉side R18
余裕があって、まだ会話ができていた泰介は、少し激しく律動を始めると喘ぐばかりになった。
シーツを掴み、背中を反らして感じている。
前立腺を狙って腰を動かすと、あっという間に射精して快感で涙を流す。
その姿が可愛くて、背中を屈め、突き出されている胸にチュッと吸い付いた。
「あぁっ、あ、ひ······っ!」
「はぁ······」
キュッと中が締め付けられて、ぐっと奥歯を噛む。
心が満たされているからか、前よりも気持ちよく感じる。
「あっ、ぁ、誉君······んんっ!あ、あ」
「ここも好き?」
「ひゃぁぁっ!ふ、かいぃ······っ!」
奥を突くと逃げようとして腰をくねらす。
どうやら痛みは無さそうだ。それどころか泰介のペニスはピクピクと動いて爪先が白くなるくらい力が入れられた。
「ぐ······っ!」
「ーーーーッ、ッ!!」
中がきつく締められて、ガクガクと大きく震える泰介を押さえ付けて数度律動し、ゴムの中に欲を吐き出す。
泰介から力が抜けて、お互いに荒い息を吐きながら、落ち着いてきた頃に泰介を見ると、口を開けてどこかをぼんやりと見つめていた。
「泰介」
「ひ、ぃ······ま、だ動かない、で······っ」
ペニスを抜こうとするとそれを止められて、泰介の唇に首筋、そして胸に何度も唇を落とす。その時に気付いたけど、泰介は射精していなくて、未だにペニスは震えていた。
「気持ちいい······」
「なあ泰介」
「え······?」
「ドライでイったんだな」
キョトンとしてる泰介から離れ、体勢を四つ這いにさせる。
ゴムを替えて、解れた後孔にまたペニスを挿入し、後ろから泰介の震えるそれに触れた。
「っ、ぁ、両方、は······っ」
「大丈夫」
ゆっくりと律動し、ペニスも緩く扱く。
すぐに腕から力が抜けて、上半身をベッドに預けた泰介が枕に顔を埋め、くぐもった声が聞こえてくる。
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