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第657話 R18
やってみたいことって何だ。
正直に言えば俺は今すぐに泰介と風呂から出てベッドに行きたい。
「ここ座って?」
「······うん」
浴槽の縁に座らされ、泰介は湯船から出てタイルに膝を着く。
あ、と思うよりも先に泰介の手が太腿に触れて、顔が熱を持って固くなったそれに近付く。
「う······っ」
「ん、こ、これで、あってる······?」
先端を恐る恐る咥えられ、視覚的にも興奮する。
目元を手で覆うと「ダメ?下手くそ?」と聞いてくるから、首を左右に振って否定した。
「下手じゃない、けど」
「けど······?」
口を離して、チロチロと舐めてくる。
ああもう、このまま泰介の頭を抑えて好き勝手に腰を振ってやりたい。
「泰介、もういいよ。ベッド行こう」
「え、やだ······。今日はこれしたい」
「······酷いことしそうだから」
「してもいいよ」
プツンと我慢の糸が切れて、泰介が口を開け咥えたのと同時に後頭部を抑えた。
「うぐっ!」
「ごめん」
喉奥まで咥えさせると、キュッと締まって気持ちいい。
泰介が呼吸できるように少し力を緩めてやれば、顔を離して嗚咽を零しながらゼェゼェと息を吐く。
「っ、ぁ、やだ、もうだめ······っ」
「······ベッド」
もう1度髪に触れると首を左右に振って拒否される。
そりゃあ、苦しかったよな。
したくないって言うことはわかっている。無理強いするつもりは無いから、そっと抱き上げて軽く体を拭いてからベッドに運ぶ。
「ごめん」
「う、うん······大丈夫······」
目尻に零れる涙を拭い、足を開かせて今度は俺が泰介のそこに舌を這わした。
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