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第673話
食べ歩きをしたせいでお腹はそんなに空いていない。
なのに、旅館の料理が美味しくていっぱい食べてしまう。
「最っ高!蟹なんて食べるの久しぶりだよー!」
「俺も久しぶりだ。美味いな」
「連れてきてくれてありがとう!」
「どういたしまして」
優しく微笑む偉成。
はしゃぐ俺と、落ち着いている彼。
どう考えても1つだけしか歳が変わらないとは思えない。
「偉成、後で一緒にお風呂入ろうね。露天風呂付いてるなんて幸せ。時間も人目も気にせずゆっくり入れるしね。」
「そうだな。ゆっくり2人きりで誰にも邪魔されずに入ろうな。」
「うん!」
お風呂に入るのも楽しみで、ご飯をゆっくり食べた後に、着替えを持って脱衣所で服を脱ぎ、体を洗ってから露天風呂に入った。
「はぁ〜!気持ちいい······」
「千紘もっとくっつきたい」
「んー······」
ピタッと隣に来た偉成がいつの間にか俺の背中側に回り、後ろから抱き締められた。
お腹にある偉成の手が、優しく肌を撫でる。
「千紘」
「ん、何?」
艶のある声で名前を呼ばれるとゾクッとする。
お腹にあった手が上がってきて、胸に触れられ、男らしい骨ばった指が乳首を掠めた。
「あ······っ」
「ずっとこうして触りたかった」
いつも触ってるくせに。でも今日は特別な日だから余計にそう感じているのかもしれない。
「ぁ、ちょ、っと······それはだめだよ、お湯が汚れちゃう······」
ペニスに手が伸びてきて、扱かれる。慌ててそれを止めようと手を掴んだ。
「続きは中で。ベッドで······ダメ?」
「わかった。今はこれで我慢する」
ギューッと体を強く抱きしめられる。
それが俺の心を満たして、幸せに包まれた。
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