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第676話 R18
「あぁっ、も、もう、イッた、のっ!」
律動は終わることなく、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、首を左右に振る。
「ぃ、や、あぁぁっ!ひっ、ひぁ、あ、ぐぅ······っ!」
「はぁ······っ」
「あっ、あ──ッ!」
手が離され、続けて達して今度こそ射精した。
律動がゆっくりになって、その内動きが止まり、抱き締められる。
「っは、はぁ、はぁ······」
「んっ、はぁ、ぁ······あぅ······」
偉成の吐息が耳にかかって、それにすら感じてしまう。
「千紘、まだ、もうちょっと、こうさせてくれ。後でちゃんと、風呂に入れるから。」
「ん······いいけど······キスしたい」
そう言うと偉成は「俺も」と言って唇を重ねる。
舌を絡め、髪を優しく梳かれると、愛されてるなと自覚して、より偉成を愛しく思う。
「いっせい」
「ん?何?」
柔らかい表情。手を伸ばして偉成の頬に触れ、俺も同じように微笑んでみせる。
「愛してる」
「俺もだ。愛してるよ。」
またキスをされて、この温かさにずっと浸っていたい。
年が明けて、数ヶ月で偉成はいなくなってしまう。それが何よりも寂しい。
「偉成、ちょっと······あの、抜いてほしいな······?」
「また入っていい?」
「え······」
返事をしてないのに、偉成はペニスを抜いて、ゴムを取ったあとに、何もつけずに入ってくる。
「っあ、は、はぁ······っ」
「千紘、このままもう一回したい」
「だ、だめ、だめだよ!い、いくら確率は低いからって、妊娠でもしたら······っ」
「中に出さないから」
「あっ、や、んぅっ!」
口ではダメって言っても、本当は俺だってしたい。
緩く律動され、ぐちゅぐちゅと音が鳴って、それに興奮しちゃう。
「は、話、したい······」
「話?じゃあそれは、後で風呂でゆっくり聞く」
「んっ、んぁ、気持ちいい······っ」
「俺も、すごく気持ちいいよ」
内壁がペニスに吸い付いて、偉成の形がわかる。
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