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第705話 R18
「っん、熱い······やだぁ······」
「よしよし。大丈夫だからな。もう着くからな」
涙がボロボロ溢れて頬を伝う。
麻倉先生はすぐに寮に連れて行ってくれて、鍵を開けて部屋に入った。
「寝室に運ぶぞ。飲み物だけ取ってくるから待ってろ。冷蔵庫開けさせてもらうぞ。赤目には入試が終わる頃に連絡を入れておく。」
「い、偉成ぇ······」
飲み物を取りにキッチンに行って帰ってきた先生。ベッドサイドの棚にそれを置いて俺から離れる。
「鍵をかけたら寮の管理人さんに預けておく。それも赤目に伝えるから安心しろ。」
言われている言葉の意味はわかるけれど、返事ができない。とにかく体が熱くて服を脱ぐ。
先生は慌てて部屋を出て行って、1人になった。
寂しくて、隣に偉成が居ないのが怖くて、ベッドから起きあがりのそのそと降りては、クローゼットから偉成の服を取る。
それだけじゃ足りなくて、偉成の匂いが少なくて、脱衣所にある偉成が着ていた服を集めた。
「ん、ぁ······」
それに包まれながら、勃起して先走りを零すペニスを扱く。
寂しい。偉成が居なくて悲しい。
昨日偉成が着ていたシャツに顔を埋めて、ぐちゅぐちゅと手を動かすとすぐに射精した。
後孔が疼きだして、濡れた指を中に埋めていく。
内壁を撫でると気持ち良くて、夢中で指を抽送した。
ペニスを服に擦り付けて腰を振る。
こんなみっともない姿、偉成にも見られたくないと思うのに止められない。
「っはぁ、あ、あ、くぅ······っ」
ビクビクと腰が震えては達して、それでも足りなくて何度も手を動かす。
もっと奥まで欲しい。ぐじゅぐじゅにされたい。
頭の中はそればかりだ。
そのうちペニスは扱きすぎて痛くなってきた。
手が止めて、偉成の匂いの中で体を丸める。
波が収まり、疲れきって目を閉じると力が抜けて眠気が襲う。
「うぅ······偉成ぇ······」
まだジクジクと疼く体を無視して、眠りに落ちた。
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