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第706話 偉成side R18

試験を無事終えて、確かな手応えを感じていた。 早く帰って一息つきたい。 ずっと切っていたスマートフォンの電源を入れる。 「学校から?」 電源を入れるとそのタイミングで学校からメッセージが届いた。 件名には千紘の担任の名前が。 何かあったのかと思いメッセージを開けると千紘が発情期になって寮で1人で待っているという内容が書いてあった。 他にも、抑制剤を打った事、千紘を運ぶために部屋に入った事、鍵は管理人に渡している事。 状況を理解して最寄りの駅まで走り、急いで電車に飛び乗った。 学校の最寄り駅に着いて、また走って寮に向かう。 建物に入った途端に甘い匂いがして、思わず鼻を手で覆う。 まだ部屋まで少しあるのに、既にこんな匂いがしている。これは耐えられそうにない。 股間に熱が集まりだして、千紘と番になってからは常備していない抑制剤を飲みたくなる。 唇を噛んで部屋まで行き、ドアを開ける。 オメガのフェロモンに反応して、頭がクラクラする。 まるで俺自身も発情しているみたいだ。 匂いが濃い方向に足が勝手に動く。 脱衣所に着くと、俺の服の山ができていた。 昨日着ていたものもあれば、クローゼットに片付けてあったはずの服もあって、愛しさが生まれる。 「千紘」 今にも襲いかかりそうなのを堪えながら名前を呼ぶと、山の中から白い手が伸びてくる。 その手を掴むとクイッと引かれ、目の前に発情しきった千紘の顔があった。 「ただいま。上手な巣だな。」 「ぁ······ん、お、おかえ、り」 財布の中に入れているゴムを取りだし、服を脱いで既に勃起しているペニスにつける。 千紘のお尻に触るとぐしょくしょに濡れていた。 床にある服は色んな液体で汚れていて、後孔も弄っていたんだとわかる。 「あ、ちょうだい······中、入れて······」 「うん」 千紘の足を腕に抱え、ペニスを後孔に埋めていく。 奥はあまり解れていなくて、ゆっくりと腰を進めると千紘のペニスからピュクピュクと潮が飛ぶ。

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