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第707話 R18
千紘のペニスに手を伸ばすと「嫌だ」と言って俺の手を離させる。
「千紘?」
「す、擦りすぎて、痛いのぉ······っ」
そんなに長い間1人で慰めていたのか。
いつから発情期が始まったんだろう。
······いや、それより、そろそろ我慢ができない。
背中を屈め、千紘にそっとキスをする。
ぼんやりとしている目と、目が合って投げ出されている手を取り指を絡めた。
「ごめん、我慢できないから動くよ。」
「っ······きて、いっぱい、奥、して······」
プツンと理性の糸が切れて、フェロモンに侵された体が快感を求めて動く。
それからの記憶はあまりない。
千紘が泣いて嫌だと言っても止めることができなくて、意識を失うのを他人事のように見ていた。
肩で息をして、くたりとしている千紘からペニスを抜く。ゴムを外してゴミ箱に捨て、深く息を吐いた。
喉が渇いた。ふらっと立ち上がりキッチンから水を取って戻る。
ごくごくと水を飲み、今度は水を口に含んで意識の無い千紘と唇を合わせ、水を飲ませていく。
「······ベッド行くか」
千紘を抱き上げ、寝室に移動してベッドに下ろす。
隣に寝転んで、千紘を抱きしめる。
トクトクと聞こえてくる心臓の音。
それが眠気を誘って、ついつい目を閉じた。
***
腕の中にいるはずの千紘がモゾモゾと動き、温もりがなくなったかと思うとペニスが熱い粘膜に覆われる。
目を開け、下を見れば千紘が一生懸命に口淫をしていて、発情期が再開したのかフェロモンに脳が侵され快感を受け入れてしまう。
「んちゅ······は、ぁ、偉成ぇ······」
「上手」
頭を撫でると嬉しそうにして、喉を開き根元まで飲み込んでは喉を締めて刺激してくる。
腰を動かしそうになって、ぐっと止まる。
それは千紘が苦しくなる行為だ。そうわかっているからか自然と体が動かなくなった。
「偉成、出して······ん、んぁ······口の中、出して」
そういうや否や、激しく頭を動かしだす。
苦しそうな声が聞こえてくるのに、止めることはせずにただ見つめていた。
その内達しそうになって、思わず千紘の頭を押さえつけ、喉の奥に射精する。
背中をビクビク震わせ、涙を流しながら千紘は抵抗することなくそれを受け入れた。射精が終わり手を離すと、千紘はペニスから口を離してゲホゲホと激しく噎せる。
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