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悠介と旭陽

夜になり、ご飯を食べて悠介が夕陽と一緒にお風呂に入っている間にお皿洗いをする。 暫くすると廊下のドアが開き、服も着ずに濡れたままリビングまで走ってきた夕陽とそれを追いかけるパンイチの悠介。 「夕陽!ダメだよ!風邪ひいちゃう!」 「……何してんねん」 「夕陽が逃げちゃったんだよ」 悠介は苦笑を零し、夕陽を「捕まえたー!」と言いながら抱きしめる。 二人は脱衣所に戻っていって、俺も風呂に入ろうと準備をした。 二人が服を着ている中で服を脱いで、お風呂に入る。 髪と体を先に洗ってお湯に浸かる。 あー、気持ちいい。 このまま寝れる。 「旭陽ぃ、ドライヤーリビング持ってくね。夕陽が向こうがいいって言うから」 「んー」 「すごい眠そうな声だ。寝ちゃだめだからねー!」 「うん」 こうしてゆっくりお風呂に入るのも久しぶりで、何かの入溶剤でも入れればよかったかも。 本格的に眠りそうになって、慌ててお風呂から出る。 ドライヤーは元の場所に戻されていて、悠介が戻ってきたことに気付いてなかったから、一瞬どこかで意識が飛んでいたんやと思う。 髪を乾かし、リビングに行くと誰も居なくて、寝室を覗けば悠介と夕陽が二人で眠っていた。 話があるって言うてたけど、二人とも今日は長い間公園ではしゃいでいたから疲れたんやろう。 そのままにして、キッチンに行き滅多に飲まないお酒に手を伸ばす。 お酒を飲みながらソファーに座りテレビを見ていると、寝室から悠介が出てきて俺を見るや否やへにゃっとだらしなく笑う。 「どうしたん?喉乾いた?」 「ううん。話があるって言ってたから」 「そんなん明日でもいいのに」 隣に腰を下ろした悠介は、俺の手にあるものを見て眉を寄せる。 「何か、嫌な事でもあったの?」 「何で?」 「お酒飲んでるから。旭陽は悩んでる時とか嫌なことがあった時じゃないと飲まない」 「そうなん。よく見てるんやね」 「当たり前でしょ」 腰を抱かれ、体がピトッと密着する。 前にあるローテーブルにお酒を置いて、悠介の肩にもたれかかった。

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