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寂しん坊の悪戯
「あ、あのねっ!これね、誉君に喜んでもらおうと思って……あ、嘘なの、違うの……本当はね、誉君とえっち、したくて……」
「……わざわざ買ったんだ?」
「……うん」
「アロマは?」
「それも、です」
計画を暴露するのは少し情けないけど、大好きな人に聞かれたら答える他ない。
誉君に手を引かれて、一歩近付けば誉君の手が俺の腰に回ってがっちりとホールドされた。
「えっちな気分になるって言うのは?」
「アロマの効果でね、催淫効果があるってネットで見て……」
「他には?まだ何かある?」
優しい顔で聞かれたから、お風呂のこともご飯の事も全部伝えた。
遂に誉君はくすくす笑って、腰を撫でてきたかと思うと尻臀をギュッと掴まれた。
「ひゃっ!?」
「そんなことしなくても、言ってくれたらいいのに。」
「だ、だって……忙しそうだったし、嫌かなって……。誉君がそういう気分になれば触ってくれるかなって思った」
話している間にお腹にチュッと唇が触れる。
誉君の膝を挟んで膝立ちになり、小さな顔を両手で包み上を向かせる。
「唇がいい」
「うん」
俺からキスをして、誉君の口内に舌を入れ、お互いの舌を絡めあった。上顎を撫で歯列に沿って滑らせ最後にじゅっと舌を吸う。
キスしている間、誉君の手は忙しなく動いて、俺のお尻をずっと揉んでいたかと思えば、左右の尻臀を掴み開かれて後孔が外気に触れキュッと締まるのがわかった。
「ずっと仕事だったから、全然できてなかったな。」
「ん、寂しかった」
「ごめんな」
久しぶりだからか、誉君に触られていると思うと興奮して発情期の時みたいに後孔が濡れているような気がする。
片手でお尻を揉まれながら、もう片方の手は会陰部分をググッと撫でて、緩く首をもたげているペニスに下着の上から触れた。
「可愛いし俺が悪かったんだけど、料理でそんなことされるとは思わなかったな。」
「ん、ぁ……こ、効果あるかは、わかんないよ」
「まあ、効果あればその悪戯の成果が感じられるだろ。」
「え……ていうか悪戯って……」
「だってそうだろ。ほら、中学生の頃とかは好きな人に振り向いてもらえるようにわざわざ悪戯する奴らがいただろ。……俺も、正直久しぶりで溜まってるし、今日は寝れないな。」
誉君が綺麗な笑顔を見せてくる。
まずい。手加減はしてくれないらしい。
「お、お手柔らかに……」
そんな言葉は無視されて、ベッドにゴロンと寝かされた。
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