763 / 876
寂しん坊の悪戯 R18
コロンと体をひっくり返される。
誉君の顔が視界いっぱいに見えたかと思うと、甘いキスをされた。さっきまでは俺が主導権を握っていた筈なのに、もうすでにそれは誉君が握っている。
キスも、さっきとは違い翻弄されてばかりで、唇が離れる頃には頭がフワフワとしていた。
「これは脱がさなくてもいいから……あ?ていう事はこっちは触れないな」
「んっ、下着の上から触れる!」
「折角の下着が汚れるから無し。今日は射精できないな」
「っ、や、やだよぉ……」
嫌だって言ったけど、誉君はにっこり笑って俺の足を開かせ後孔に指を沈める。
「は、ぁ……ぁ、きも、ち……」
「泰介」
「んっ、なに……?」
内壁をゆっくり優しく撫でられる。
これは辛くないから好き。一気に大きな快感に襲われないから良い。
「仕事ばっかりで、泰介とこうやって触れ合う時間も減って、そんな時にこんなこと言うのはおかしいと思うんだけど……」
「教えて」
くっと中で指が曲がり前立腺を掠めた。
はぁっ、と息を吐いて誉君を見る。
「子供が欲しい」
「えっ……」
「泰介との子供が欲しい」
多分、そういう話は今するべきじゃないと思う。
もっと……ご飯の時とか、お風呂上がりとか、そういう時に……落ち着いている時にするべきじゃ……。
そうじゃないと、俺……俺……っ
「俺も、欲しい……」
何も考えずに欲しいって思っちゃうから。
嬉しくて視界がぼやける。
「な、なんで、なんでこんな時に言うの……よりにもよって、俺がこんな格好してる時に……!」
「可愛いよ」
「そ、うじゃなくて……」
「どんな格好してても泰介は泰介だし、問題ないだろ。」
指で奥を突かれてキューっと中が締まる。
もっと太くて熱いのでいっぱいになりたい。
「誉君、もういいから、挿れて……」
「いいのか?」
「うん、早く欲しい」
今度は自分からうつ伏せになってお尻を高く上げる。
「挿れて……」
緩く腰を揺らしてお強請りすると、硬くて熱いそれがぴとりと宛てがわれた。
生でするのは初めてで、正直すごくドキドキしている。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!