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朝帰り事件 その後

夜ご飯を食べてお風呂に入りベッドに入る。 昨日はなかった隣の体温。 すりすりと寄ると抱きしめられた。 「……昨日はこうやって女の人と寝てたんですか?」 「寝てません。俺は床で一人で寝てました」 「え、風邪引くし体痛いじゃん。大丈夫だったの?」 「うん。大丈夫。ていうか朝起きた時にそれどころじゃなかった。状況を理解して慌てて帰ってきた」 ぎゅっと抱きしめられる力が強くなって痛い。 「痛いよ」 「……今日、匡達とランチに行ったって」 「あ、うん。楽しかったよ」 「それはよかった」 頭を撫でられ、頬にキスされる。 何だかすごく甘い雰囲気だ。 耳に触れる偉成の手が音を遮って、そのままキスをしてくるものだからぴちゃぴちゃとした水音が余計に恥ずかしい。 「っふ……ん……ぁ」 「明日は全休なんだ。」 「ぁ……大学……?」 「うん。ゼミもない。」 つまり明日は一日中家に居るということ。 偉成の長い足に足を絡ませ、目をあわせる。 「それで、どうしたの」 何が言いたいのかなんてわかっている。 偉成は俺の腰あたりに馬乗りになって、じっと見下ろしてきた。 「触らせて欲しい」 「ふふっ、いいよ」 手を伸ばせば、俺の胸元に偉成が落ちてくる。 そのまま首筋に舌が這わされる、俺はお返しに耳を甘噛みしたりしてじゃれあった。 「発情期じゃないから手加減してね」 「うん。頑張る」 そう言ったはずなのに、朝まで激しく抱かれた俺は結局、翌日の午後まで歩く事もままならずにベッドで過ごすこととなった。 朝帰り事件 了

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