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ゆるすひと R18 偉成side
ピピピっとスマートフォンのアラームが鳴った。
アラームを止めて起き上がる。
「んー……」
伸びをして横を見ると千紘がまだ眠っていて、可愛いなと思いながらずり落ちていた布団を肩まで掛けてやる。
突然千紘の手がパタパタとシーツを叩き出した。その手を取ると動きは止まり、薄く目を開けて俺を見上げてくる。
「おはよ……」
「おはよう。体痛くないか?」
「ん」
俺は下着姿、千紘は何も着ずにベッドで寝転んでいる。
布団の上から腰を撫でると気持ちよさそうに目を細める。
「大学、今日午後からなんだ。」
「……何でこんなに早く起きたの……?」
「あー……」
ベッドに戻って千紘の胸に頬をつける。
髪を梳かれて心地良さにまた眠りそうになってしまう。
「千紘は?今日は何も無い?」
「何も無いよ」
直接腰に触れてそのままお尻を撫でる。小さく震えた千紘は熱い目で俺を見た。
顔を上げてキスをし、胸を包むようにして触る。
乳首をキュッと抓って尖ったそれに舌を這わせた。
「ぁ、ん……偉成ぇ……」
膝を立たせ、後孔を撫でる。
人差し指を入れると、昨日の夜もしていたから柔らかくて、もう一本指を入れた。
「っあ、あ……」
「あー、もう大学行きたくない。ずっとこうしてたい」
「無理、それは無理……っ、俺、死んじゃう……」
とっくに解れているそこから指を抜いて、ペニスの先端を宛てがう。
「あ、も、もう、いれるの……?」
「うん、入る」
「ゴムは……?」
「ううん。中で出す」
「はぁっ!?」
肩を蹴られて体が離れる。
痛い。ムッとして千紘を見ると、千紘も同じような顔をしていた。
「発情期じゃないから、そりゃあ確率は低いけど妊娠したらどうするのさ!」
「責任を取る」
「まだ学生のくせに何言ってんの!」
「……だって、子供欲しい……。千紘に似た可愛い赤ちゃん欲しい……」
額をおさえた千紘が、溜息を吐く。
「子供育てるのは大変なんだよ。」
「わかってる」
「……悪いけど、今はゴムつけて。ちゃんと話し合おう?」
千紘がいいって言わないから進めない。
オメガの赦しが無ければアルファは動けない。
「うん」
「……ごめん、萎えちゃったね……」
「……ごめん」
朝から気まずい時間。
こんなことなら早くから起きなければよかったかもしれない。
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