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好奇心

「何をそんなに驚いているんですか?」 「いや……あの、邪魔されて嬉しいの?」 「そうですね。こんな事滅多に無いから。」 体ごと振り返り、俺の腰に腕を回してくる。 お腹辺りにある頭をそっと撫でると、嬉しそうに口角が上がった。 「俺に構われたかったんですか?」 「……いや、君を怒らせようとしたんだ。」 「また変な挑戦をしてますね」 「だってそういう所見たことないし。」 頭を撫でながら、デスクの上を見ると綺麗な封筒があった。 「その封筒綺麗だね。」 「ん?ああ、これ。パーティーに招待されてるんです。あ……一緒に行きます?」 「え、パーティーに?」 「はい。とは言っても食事したりお酒を飲んだりするだけです。」 「お酒!」 「そっか。優一さんバーで働いていましたもんね。お酒好きですか?」 大きく頷く。 お金持ちのパーティーに出るお酒なんか美味しいに決まってる。 「行きたいな。行ってもいいなら、だけど。」 「うん。じゃあ行きましょう。」 「いつあるの?」 「来週です。それまでに少し準備したいので……明後日空いてますか?」 「うん」 彰仁君の膝に座らされた。 恥ずかしく思いながらも彼の好きなようにさせてあげる。 「準備って何をするの?」 「衣装を揃えます。髪も……少し切ってもらいませんか?」 「うん。伸びてきたし、丁度いいかも。」 「明後日はデートですね。」 「はっ!」 柔らかく微笑む彰仁君に、『違う』と言って否定できなくて、「うん」と頷く。 「多分、高校の頃の同級生も来ると思うので、そいつらに優一さんのこと、紹介させてください。」 「それは……それはいいけど……」 「後で連絡とって見ます。子供がいる奴もいるんだけど……子供連れてこないかな。すごく可愛いんですよ。」 「え、君と同級生で子供?」 「はい。卒業式の次の日に生まれましたね。あ、相手は一歳年上です。」 凄いなぁ、と思う。 という事は同級生は今二十一歳で、そのお相手は二十二歳。 子供は……二歳になるのか。

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