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好奇心
「ひゃっ!」
項をぺろっと舐められる。
びっくりして振り返ると、キスをされて、多分今は顔が真っ赤になっていると思う。
「恥ずかしいの?もっと恥ずかしいこと、前にしたのに?」
「ぁ、そ、それは、それであって……」
「俺、まだまだ足りないですよ。優一さんともっと触れ合っていたいです。」
ちゅ、と頬にキスをされる。
そんな、そんなこと、言われると……俺だって彰仁君ともっと……
「俺も、です、けど」
「本当?」
「……うん」
突然抱き上げられた。
落ちないように慌てて彼の首に腕を回す。
「じゃあ今からしましょう」
「ば、バカ!明日は仕事があるからダメだよ!」
「そんなに激しくしませんから」
「ダメです!本当にダメ!俺はもうおじさんなの!」
「お兄さんの間違いでしょ。」
本気で今からエッチしようとする彰仁君を何とか止める。
お願いだから、明日は仕事だから、そう執拗いくらいに伝えると渋々頷いて諦めてくれた。
「次の日が休みならいいんですね。」
「まあ……うん。」
「じゃあ金曜日にします。逃げないでくださいよ。絶対に。」
「わかったよ」
金曜日といえば明後日。
ということは、デートをしてそのまま……うわぁ……俺にそんな体力があるのかな。
ちょっと不安だ。
服を着て髪を乾かし、歯を磨いてベッドに直行する。
ゴロンと寝転んで体から力を抜くと、遅れて隣に寝転んだ彰仁君にまた抱きしめられた。
こんなに広いベッドなんだから、くっついてないで寝ればいいのに。
「おやすみなさい。優一さん」
「うん、おやすみなさい。彰仁君」
彰仁君の頭をそっと撫でて、くっついたまま眠りに落ちた。
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