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だってあんたは
「俺はいつもあんたから色んなもの貰ってるのに返せてない。俺ってな、もっと自信あってん。あんたのこと好きになる前は自分一人でも生きていけるやって思ってたくらい。でも……なんか、今は無理。」
「へえ」
「……興味無いやろ」
「いや、ある。つまり俺のことが好きすぎて、俺と離れて生きていく自信がないんだろ。気付いてるかは知らねえけど、お前今すげえ告白してるよ。」
「は、はあ?都合よく解釈しすぎ」
「そうでも無いだろ。顔真っ赤だぞ」
ニヤニヤ笑う幸鷹から顔を隠すように背けた。
「そうかそうか。そんなに俺から離れたくないか。」
「……離れたら最悪死んでまうしな。」
「違うだろ?俺のことが好きすぎて離れたくないんだろ。」
イラッときて舌打ちすると「わあ、いい音」とまたバカにされた。
「もういいし!何もあげやんし!一人で寂しく誕生日過ごし!」
立ち上がり、部屋に帰ろうとすると腕を掴まれてそれが出来なくなる。
「何も要らないけど、一人は無理。俺だってお前と離れたくねえし」
「……」
「お前だけじゃないよ。俺もお前のことが好き。離れたくない。」
そのまま幸鷹の腕の中に収まって、肩に頬を付ける。
「昨日色々探ってたのはプレゼントの為だったんだ?」
「……気付いとったん」
「そりゃあ気付くだろ。普通の会話してるはずなのに顔が真剣すぎたし。そんなに悩むか?」
「だって……あんたは色んなもの持ってるし、それもいっぱい。やから何あげようってめっちゃ必死やった。」
トクトク聞こえてくる鼓動。
幸鷹の背中に手を回してぎゅっと抱きつく。
「俺はお前がいればいいから、何もいらない。強いて言うなら……そうだな、お前を今週の土日は抱き潰す。」
「……それがプレゼント?」
「ああ。決まり。」
それっていつもと何が違うんやろう。
昨日だって意識失うくらいしたのに。
でも嬉しそうにしてるから、そんなことは口には出さない。
「ほら、座れ。飯の途中だ」
「うん。ごめん」
食事を再開し、時々会話をしながら平らげる。
幸鷹がさっき言っていた、俺が幸鷹のことが好きすぎるって事は、決して間違っていないよと心の中で思いながら。
だってあんたは 了
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