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ふたりの時間 R18
悠介の部屋にもベッドはあって、そこに寝転ぶ。
卒業と同時に家を買うとうるさかった悠介を、無事に赤ちゃんが生まれて落ち着くまではこのままがいいと言って説得した。
でも、俺も早く自分達の家が欲しくなってきた。お婆ちゃんとお爺ちゃんに見つかるかもってハラハラしながらこういう事をしなくて済むから。
「っは、ん……む、ぅ」
何度も唇を重ねて、舌を絡める。
申し訳程度に履いていた下着を取られ、ペニスを扱かれる。
「あか、ん……出ちゃう、からっ」
「出して」
「っ、ん」
その手を取って首を左右に振る。
悠介はちゅっちゅっと顬や頬に唇で触れる。
「早く悠介が欲しいから、お願い……」
「……可愛い」
ボソッと聞こえるか聞こえないかの微妙な声の大きさで呟いた悠介は、ペニスに触れていた手を離し後孔に触れて、さっきみたいにゆっくり挿入する。
「はぁ……ぁ、それ、好きぃ……」
「本当はずっと我慢してた?」
「しとった……ずっと、悠介と、したくて……っ」
二本目の指が入ってきて、前立腺を挟むようにして刺激されて背中がぐっと反れた。
「ひっ、あぁっ、あ!」
「忙しくて出来なかったもんね。夕陽のことも任せっぱなしでごめん。」
「っん、ちょっと、この話、後にして……」
今真面目な頭でおられへんから、そういう話は後でゆっくりしたい。
とにかく今は悠介に浸りたくて、手を伸ばし頬を両手で包んでキスをした。
「今は、俺の事だけ考えて、それで……一緒に、気持ちよくなって」
大きく頷いた悠介はぐじゅぐじゅいわせながら後孔を解していく。
もうイクッて時に動きが止まったから、思い切り睨みつけるとくすっと笑うだけ。
「あっもう、なんで、早くっ!」
自分で腰を揺らして指を締め付ける。
悠介やって早く俺の中に入りたい癖に。
「あー、もう、可愛すぎる」
「っあぁ!」
指がずるっと抜けて、代わりに宛てがわれた熱に期待して体が震える。
涙目で悠介を見て、悠介が俺の手を握るから指を絡めあった。
「久々だから、辛かったら言ってね」
「ん……」
押し付けられて、ゆっくり開く。
大きい質量がやっぱり少し苦しくて、深呼吸を繰り返した。
「痛くない?」
「ぁ、だい、じょうぶ……っぅ、ぁ、はぁ、はぁ……っ!」
痛くないけど、苦しい。
目に溜まっていた涙が零れる。
急にお腹をぐっと押されて、ペニスが抜けていく。
「や、何で抜くの……っあ、ひっ!」
「大丈夫」
最後まで抜かずにまた入ってくる。同じタイミングでお腹を押されて快感が広がった。何これ。
何度もそれが繰り返され、悠介のが入る頃にはもう達してしまいそうで、汗をしっとりとかいている。
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