848 / 876
ふたりの時間 R18
ヘロヘロになってる俺を他所に、悠介は楽しそう。
必死で呼吸しているのにそれを塞ぐようにしてキスをする。舌を絡め、どちらともない唾液を飲み込むと、後孔を犯すそれがゆっくりと動き出す。
「んっ、ふ、ぁ、あっ、あ……!」
抜けていくのが寂しくて、ギュッて中を締め付けてるのがわかる。
また奥まで入ってくると嬉しくて、内壁がキュンキュンと動いた。相変わらずお腹はぐっと圧迫されていて、そのお陰か新しい快感が芽生えてきてしまっている。
「あぁっ、あ、悠介ぇ、それ、やめ……っ、いっ、ちゃうから……!」
「これ?」
「ひっ、いぃ……っ」
やばい、やばい。
お腹を押されるのが気持ちよすぎて、ペニスから先走りが溢れる。
「気持ちいいね」
「あ、んっ!き、もちいい、気持ちいい……っ!」
そのうちこうやってお腹を押されるだけでイってしまうようになるんやないかと思うと怖い。
こつっと奥にペニスの先端が当たって、軽く達してしまった。
「っひ、ひぃっ、ふ、ゆ、悠介ぇ……」
「まだ奥まではしないから」
夕陽が産まれてしばらく経ったけど、体に負担がかかったらあかんからって気を使ってくれてるんやろうか。
「あ、う……ほしい、のにぃ……」
「ダメだよ。体に負担がかかるから」
「うぅ……っ、いや、お願い、奥まで……」
悠介の腰に足を絡める。悠介は困ったように笑って、俺の頬を撫でた。
「夕陽を産んだばかりでしょ」
「もう結構時間経ったもん」
「……」
「大丈夫やから、な?お願い。奥まで来て」
頬に触れる手を取ってキスをすると、悠介は背中を屈めて唇を重ねてくる。
「辛かったら絶対に言ってよ」
「ん」
腰を持たれ、ゆっくりそれが抜けていく。
力を抜いてこれからくる衝撃に少しの不安と大きな期待を抱いた。
「ーーーーッッ!!」
「っは」
ガンっと襲ったそれに体がガクガクと震える。
背中が仰け反り、悠介が息を詰めてるのを、涙を流しながら見た。
「あぁ、あ……ぅ、ふっ、すご、いぃ……」
「辛く、ない?」
「っあ、大丈夫、やから、はぁ、動いて……っ」
腰を掴まれたまま律動が始まって、大きな快感が体を包む。
頭の中はもうとっくにバカになったみたいで、ただフワフワしている。
「はっ、はひっ、ぃ、あっ、あぁ……っ、気持ちい、もっと、あっ、あー……っ」
達してるのかどうかもわからんくて、でもとにかく気持ちよくて、悠介から与えられるそれに深く深く浸った。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!