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ひとりでできるもん

夜中にスマートフォンを使い通販でアダルトグッズを買ってやった。 とりあえず人気だったディルドとローター。 早くも翌日、偉成のいない時間に届いて、早速ダンボールを開けた。 ディルドを掴み、目の高さに持ち上げてみる。 ……生々しいな。 今からするには時間が無い。もしかしたら偉成が帰ってきちゃう。 「明日かなぁ」 使うのが少し楽しみでウキウキしながら自分の服を入れている箪笥に隠す。 気分良くご飯を作って、お風呂も沸かし待っていると偉成が帰宅した。 「おかえり!」 「ただいま」 今日も疲れてる様子。 もしかすると偉成はアルファだから、周りに頼られてしんどい思いをしているのかもしれない。 「大丈夫?」 「うん」 苦笑する偉成を先にお風呂に入れさせ、上がってきたところで料理を並べご飯にする。 「今日は早く寝れそう?」 「うん。寝る。課題は一旦終わり。」 「わかった。お疲れ様」 力なく頷いた偉成は食事を終え、俺が皿洗いをしていると突然後ろから抱き着いてきた。 水を止め、手を拭いてお腹に回る手を掴む。 「疲れてるんでしょ?寝たら?」 「……ちょっとだけ」 項に鼻を寄せ、ガジガジと噛み付いてくる。 どうやら偉成もだいぶ参っているらしい。 「疲れてはいるけど、本能が千紘を抱きたいって言う。」 「……本能」 「うん」 「じゃあその本能に心と体がついてきてからにしよう。とりあえず早く休んで。明日も学校でしょ?」 「……わかった」 偉成をベッドに連れていき、布団を被せて頭を撫でてあげる。 「おやすみ。明後日は休みでしょ?二人でゆっくりゴロゴロして過ごそう?」 「そうだな」 もう半分目を閉じている偉成。 そっとキスをすると、瞼が落ちて、そのまま眠りに落ちた。 それを確認してから風呂に入り、寝支度を済ませて偉成の隣に体を滑り込ませた。

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