855 / 876
ひとりでできるもん R18
「ーーーーッッ!!」
プシャっと潮を吹いてベッドを濡らす。
構わず抽挿すれば、奥に出たり入ったりする度に潮を吹いている。
「千紘、可愛い……もっと出して」
「ひっ、ぐぅ、うぁ、あ!だめ、っ、あぁっ……止ま、ない……っ!」
千紘のペニスを掴むと、首を左右に振って嫌がった。チロチロと漏れるように出る潮が手を濡らしていく。
「あっ、い、く……っ!」
「っ!」
大きく震えて、中がきつく締まる。
耐えることなく射精し、脱力した千紘がベッドに倒れ込んだ。
ビクッビクッと何度も細かく揺れる体を覆うようにして抱きしめ、背中や項に唇を寄せる。
「はぁ、ぁ……はぁ、ん、きも、ち……」
たくさんのキスマークをつけて、満足した俺はペニスを抜き、ゴムを処理してから千紘を仰向けにさせた。
抱きしめながら胸や鎖骨に唇を押し付け、時折噛み付いて、最後にキスをして舌を絡めると、蕩けた表情で俺を見る。
「ちょっと、激しすぎたから、次からは適度に発散しようね……」
「それは千紘もだからな。玩具を買うんじゃなくて、まずは言ってくれ。」
強く抱き締めると、背中に手が回される。
これからは千紘の前で課題をする量を少しだけ減らすのも有りだな。そうすれば今回みたいに気を遣って溜め込んだりするのもマシになるだろうから。
「うん……偉成」
「ん?」
「……昼ご飯食べよう」
「その前に風呂だな」
でも、もう少しだけこのまま。
久しぶりに匂う番の香りは甘くて満たされる。
「偉成、いい匂い。」
千紘のその言葉に、ふっと笑みが漏れた。
ひとりでできるもん 了
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!