864 / 876
秘密事 優一side R18
壊れ物を扱うかのような優しい手つきが好きだ。
もう少し乱暴にされても、彼相手なら俺は嬉しい。
せっかくシャワーで汗を流したのに、結局また汗をかくことをするなんてバカらしいのに、彰仁君は俺に付き合ってくれる。
「腰上げて」
「ん」
「ありがとう」
下履きを脱がされ、涼しくなった下半身。
上に着ていたシャツの中に手が入ってきて乳首を撫でられた。
「はぁ……」
「優一」
「彰仁君、そんなに優しくしてくれなくてもいいんだよ……?」
「俺がしたいの」
胸がキュンとなる。
同時に彼を抱きしめたくなって胸元にある頭にギュッと腕を回した。
「ぅ、ちょ、苦しい、優一」
「あっ!ご、ごめんなさい!」
慌てて力を抜き、俺の方を向いた彼の額にキスをする。
好きだなと思わず笑うと、同じように柔らかく微笑んだ彼に唇を塞がれる。
「可愛い、何で笑ってるの?」
「ん、彰仁君が、好きだから……」
「……俺も好き。大好き、愛してる。」
伝えた言葉以上のものが返ってきて嬉しい。
彰仁君はいつも、そうやって俺にたくさんの言葉をくれる。
お腹に彼の唇が触れる。
熱い舌が肌を舐めて、小さく震えた俺に顔を上げた彼はニヤリと口角を上げた。
右手がペニスを軽く握り、優しく扱かれる。
少し物足りなくて足をモジモジさせると、突然ペニスが熱い粘膜に包まれた。
「っあ……!」
下を見れば彰仁君が俺のペニスを咥えていて、これまで何度かされているこの行為だけれど、未だになれることはなく、気持ちいいけど恥ずかしい。
「んっ、ぁ、彰仁君、恥ずかしい……っ」
「でも好きでしょ?」
「あ、うぅ……」
俺のペニスが緩く勃起し始めたのを見て彼は舌を押し付けたまま笑った。
「足持って」
「えっ」
「持って、俺によく見せて」
突然そんな恥ずかしい要求をしてきた彼に目を見開く。でもその言葉を訂正するつもりは全くないらしく、俺は渋々ながら自分の足を抱えた。
キュッと小さくなった俺の内腿にキスをすると、自分の唾液で濡らした指を後孔に這わせてくる。
「力抜かないと苦しいよ」
「う……だって、こんな、格好……」
「俺は最高だけどね。優一は淑やかだし、今みたいな格好を見れるのは俺だけの特権でしょ。」
ずっと思っていたけれど、彼は完全にむっつりスケベだ。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!