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倦怠期 R18 旭陽side
体がおかしい。
悠介が動きを止めて、俺を撫でるだけで、勝手にイってしまう。
「っうぁ、あ……ぁ、は、悠介……」
「大丈夫……?」
悠介の膝に座らされた状態で、ギュッと強く抱き着く。
どうしてか悠介は俺と倦怠期だと思ったらしく、このポリネシアンセックスを提案してきたけれど、実のところ俺は全く倦怠期だと思っていない。
俺の愛情表現が下手くそなのは認めるけれど、倦怠期やと思われるのは少し寂しい気持ちになった。
本人に伝えるつもりはないけど、その寂しい気持ちを埋めるように抱き着いて首筋にキスをする。
「あ、中締まった」
「う、るさいな」
「俺にキスして感じるの?」
「っぁ、動かんとって……」
そもそも倦怠期って何。
俺、悠介に好きって伝えてなかったっけ。
セックスもそんなに頻繁にはしないけど、ある程度はしていたと思う。
ああなんか、そう考えたら腹が立ってきた。
「悠介」
「んー?体勢辛い?」
「……お前、倦怠期って、なんや」
「え、今?」
「俺、こんなに好きやのに……」
手を離し、悠介の胸を押して寝転ばせる。
悠介のお腹に手をついてゆっくり腰を動かした。
「あっ、は……」
「あ、旭陽?」
「ん、気持ちいい……もっとここ、突いて」
「ちょっ、と……エロすぎ……」
中の痼に当たるように角度を変えると、気持ちよくて力が抜けそうになる。
「むかつく、ぁ、俺、悠介に好きって、伝えてたのに……っ」
ペニスを扱かれ、不意に射精する。
くたっと悠介の上に倒れると、お尻を揉まれてそれすら快感になった。
「俺のこと好き?」
「んっ、好きって、いうてるやんか……っ」
「そっか。……そっかぁ」
いきなり強く腰を掴まれ、激しい律動が始まった。
逃げることもできずに、前立腺と奥を何度も付かれて中で達するのを繰り返す。
頭の中が白く霞み、また潮を吹いて、中が熱くなったのを感じて漸く動きが止まった。
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