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発情期のある日 優一side
カーテンの隙間から朝日が差し込む。
それが丁度、彼の頬に当たっていた。
発情期三日目。
熱の治まっているうちは休むことが第一で、意識が浮上し目を開けるとタイミングよく朝だった。
頬に当たる光が眩しいのか、眠っている彼は眉間に皺を寄せている。
きっちりと閉じてこようと、体を起こそうとすると、お腹に回っていた彼の手に力が込められた。
「優一……どこ行くの……」
寝起きの掠れた声に腰がずくんと反応した。
「か、カーテンを、閉めてこようと思って」
「……眩しい」
俺の肩に額を擦り寄せる番の彰仁君は、そのまままた眠りに落ちそうだ。
「彰仁君、閉じに行きたいな……」
「……体、辛くない?」
望んでいた返事とは違う言葉が返ってきた。
少し跳ねている彼の髪を撫でて「大丈夫」と言うと、顔を上げてキスをしてくる。
「ん、ふ……ちゅ、ぁ、きよしく、ん……っ」
唇を重ねるだけのそれを何度か繰り返すと、彼は満足したのか体を離した。
「朝だし、とりあえず一回風呂に入りましょうか。」
「……切り替えが速すぎる」
さっきまで寝起きでふにゃふにゃだったのに。
可愛い姿が見れたのはほんの数分で、彼は起き上がり軽く伸びをすると、俺をひょいっと抱っこして風呂場に向かう。
「早くあがりましょうね。ご飯は食べておきたいから。」
「それまでもつかなぁ」
「無理そうなら最悪、水分だけでもいいです。」
熱が再開するのにあとどれ位、時間に猶予があるのかは予測ができない。
急いでお風呂に入り、何とかご飯を口に詰め込んでコーヒーで流し込む。
歯を磨いて、そろそろ体がウズウズしだしたなと思った時、彰仁君が俺を抱きしめてそのままベッドに連行された。
「もう始まるでしょ。甘い匂いがしてきた」
「ん、服脱ぎたい……」
そう言うと彼は、俺が来ていた白色の大きなシャツのボタンを解きにかかる。
彼の要望で発情期中は彼の服を着ている。それもどのタイミングで再開するかも分からないし、余計な洗濯物を増やさないために、本当にシャツしか着ていない。
ボタンが全て解けると現れるのは俺の裸だ。
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