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第81話*
「っ……」
濡れた先端を当てられただけで、窄まりがばくばく痙攣してしまう。アクセルのそこは完全に兄を迎える気満々で、入口をとろけさせながら欲望を味わうのを心待ちにしていた。
「力抜いててね」
「ん……」
ぐぐっ……と秘蕾に圧力がかかり、花弁がめくれ上がってつぷん、と一番太い部分が侵入してくる。かなり念入りに解されていたためか、さほどの痛みは感じなかった。異物が挟まっている感覚はあるが、それだけだ。
「……どう? 痛い?」
「いや、平気だ……」
「それはよかった」
兄が心底嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、もう少し挿れちゃうね。息吐いて……」
深呼吸した途端、兄のものが更に深くめり込んできた。自分の中に肉棒が飲み込まれていくのが見える。狭い器官を押し広げるように腰を進められ、下腹部の圧迫感が増していく。
「うっ……く、んん……っ」
さすがに苦しくなってきて、アクセルは眉間にシワを寄せた。肉襞で閉ざされた小径を硬いもので埋め尽くされ、経験したことのない違和感に太ももが震える。平気だと思っていたが、それでも初めての行為にはそれなりの苦痛が伴うようだ。
兄が身体を倒し、宥めるようにキスを落としてくる。
「アクセル、もうちょっと我慢してて……すぐよくしてあげるから」
「う……ん……っ」
「そう、そのまま……力まないで……いい子……」
太ももを掴まれながら、やや強めに歩を進められる。
「うっ……!」
ずん、と奥まで欲望をねじ込まれ、低い呻き声が漏れた。粘膜に異物を馴染ませるように、軽く腰を揺すられながら根本までぴっちり埋め込まれる。
「ほら、全部入ったよ……。わかる?」
「あ、ああ……」
「いい子だ。じゃあ少し動いてみようか」
「……っ」
ほんの少し腰を引かれ、すぐまた腰を密着させられる。それを何度か繰り返され、少しずつ抽挿の距離が大きくなっていった。
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