「あっ……！　兄上、ちょっと待っ……ぃッ！」 　バツン、と一気に腰を叩き付けられ、腹の奥を思いっきり突き上げられた。腰の裏側から繊細な部分をゴリゴリ抉られて、がくんと上半身の力が抜けてしまう。 「かはっ……！　あっ……く、んん……うッ！」 「ふふ……さすがアクセル、バックでもいい反応してくれるね」 「んっ、く……あ、兄上……もっとゆっくりぃ……！」 「だーめ、ここからがいいところなんだから。これをね、もっと奥に……」 　ぐっ……と兄が身体を倒し、こちらに覆い被さってきた。力の入らない上半身をしっかり押さえ込まれ、そのまままた強く腰を打ち付けられた。 「……ひぐッ！」 　次の瞬間、びくっと全身が大きく痙攣した。今まで当たらなかった奥深いところに切っ先が擦れ、雷に打たれたような刺激が次から次へと襲ってくる。兄に押さえつけられていなかったら、びちびち跳ねてのたうっていただろう。 「あっ！　あっ！　なに、変なとこ当たっ……あんっ！」 「……ね？　この角度の方が奥に当たるでしょ？　これ直腸攻めって言うんだけど」 「あうっ……！　あ、あっ……だめだ、これ強すぎ……あぁっ！」 　瘧(おこり)のような震えが止まらなくなる。そのまま何度か腸の角を擦られ、絶頂と似たような快感をこれでもかと与えられた。中心に溜まった熱を出したのかどうかもわからないまま、ひたすら身体を揺さぶられる。 　経験の少ないアクセルは強すぎる快感を受け止めきれず、浴室に這いつくばったまま無様に泣きじゃくることしかできなかった。 「ひぃ……い……あにうえ、やめ……とまらな……あぁっ」 「……すごいでしょ。ここ刺激されるとイくの止まらなくなるんだよ」 「だめ……も、むり……こわれちゃ……ひぃン！」 「ふふ、お前にはちょっと刺激が強すぎたかな。何だかんだ、ほとんど初めてだもんね」 　そう笑うと、兄は腰の動きを止めた。そしてぐったりと身体を投げ出しているアクセルをひっくり返し、正面からゆっくりと欲望を埋め直してきた。