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第138話*

「んっ、んっ……ああ、あんっ」 「……ふふ、いい反応。お前、意外といじめられるの好き? 私はそうでもないけど」 「わ、わからな……! こんな……俺、知らない……」 「ふふ、そっか。ほんとにお前は可愛いね」 「ひぐッ!」  ずん、と腹の奥を突き上げられ、我慢しきれず少し熱を漏らしてしまう。首を振って必死に快感を散らそうとしたけれど、中の弱い箇所を容赦なく突かれ、びくびく身体が痙攣した。 「可愛いのはいいんだけど、こんなに感じられちゃお仕置きの意味がないなぁ。不本意に犯される屈辱を味わわせるつもりだったのに」 「はう……っ! ん、く……あ、兄上ぇ……」 「ふふ。それともお前、私にされることは無理矢理でも嬉しいの? そんなに私が好き?」 「好き……」  ぽろりと涙をこぼし、どうしようもなく膨れ上がった気持ちを吐き出す。 「好き、だ……あなたが、好き……! 本当に、一番……大好き……!」 「アクセル……」 「だ、から……兄上の好きに……あなたにされるなら、なんでも……うっ!」 「もう……そんなに煽ってどうするの。これじゃお仕置きじゃなくて、全然違うプレイに発展しそうだよ」 「それでもいい……ん……ッ!」  喘いでいる口を塞がれ、より苦しさが増していく。上手く息ができなくて小刻みに首を振ったけれど、兄に両手で顔を掴まれ、更に深く口付けられた。 「んんっ、んっ!」  頭が朦朧としてくるのと同時に、背骨から何かが這い上がってきた。官能的な熱が出口を求めて蠢き、急速に排泄感が高まっていく。  はしたないと思ったけれど、上と下を同時に攻められては我慢しきれず、アクセルは大きく腰を跳ねさせた。 「う、う……んん――ッ!」  唇を塞がれたまま、くぐもった悲鳴を漏らす。溜め込んでいたものが一気に噴き上がり、全身に甘い痺れがぶわぁっと広がっていった。爪先までぴくぴく痙攣して、身体も不規則にびくんと震える。 「……っ、は……あ、はあ……」  ようやく口を離され、どうにか息ができるようになった。酸欠でボーッとしていた脳に酸素が送り込まれ、次第に意識がはっきりしてくる。

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