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第140話*

「ああ、あ……兄上、なんでこんなところ……!」 「だってお前、放っておいたら感じまくって何度もイっちゃいそうだったんだもん。あまり回数重ねると身体も辛いでしょ?」 「だからってこんな……これはさすがに嫌だ……」  泣きじゃくって嫌がったのに、兄は意地の悪い顔で唇に人差し指を当てた。 「泣いてもだめ。嫌がっておきながら興奮してるの、全部知ってるんだからね。お兄ちゃんに嘘は通用しません」 「っ……!」 「大丈夫、私がイく時に一緒に外してあげるから。……それに、これはこれで気持ちいいと思うよ。案外、癖になるかも」 「そんなの……っ、く……」  ピン、と達したばかりの陰茎を弾かれ、アクセルは喉を詰まらせた。  力が抜けたところを再びぐぐっ、と入れ直され、ぴっちり腰を密着させられる。そして小刻みに奥を突かれ、痺れるような快感が内側から沸き起こってきた。 「んっ、ん……うう、あ」 「ほら、いいでしょ? もっといっぱい乱れていいよ」 「そ、な……兄上……ああっ!」  上からがっちり押さえ込まれ、腰をゆるゆる回されるだけで、びくんと身体が跳ねてしまう。敏感な襞を硬いもので擦られ、いいところを掻き出すように刺激され、不規則な痙攣が止まらなくなった。 「っ……はあ、ああっ、あ……あぁん」 「うん、とってもいい……。お前の中、とろとろにとけてる……」 「うう、ん……あ、はっ……! やっ」 「人間的な相性だけじゃなく、身体の相性も最高かもね。何度抱いても飽きないもの」 「んんッ! あ、だめ……兄上、やめ……あぁっ!」  熱くて硬いものを奥深くに突き入れられ、弱い箇所をぐりぐり抉られる。それだけで頭が吹っ飛びそうなほどの快感を覚え、兄に縋り付きながら仰け反り喘ぐ。唇の端から飲み込みきれなかった唾液がこぼれ、顎を伝って床に滴り落ちた。  快感が高まるにつれて陰茎の膨張も増して行き、キリキリと紐が食い込んでくる。自由に出せないのも辛いが、根本を縛られる疼痛もまた耐え難かった。

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