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第159話*

「っ……う!」  いきなり後ろの口に指を二本挿し込まれ、アクセルは苦しげな呻き声を上げた。  弾力のある襞を淫らに掻き回され、直腸の奥を抉り出すように、狭い器官をこじ開けられる。敏感な内側を強く擦られ、自然と太ももがぶるぶる震えた。 「んっ、く……ふ、うう……ん」 「うん……この感触、とても心地いい。温かくて柔らかくてとろとろに解けてるのに、奥がきゅうっと引き締まる。私の指に吸い付いてるの、わかるよね?」 「っ……!? そ、そういうこと言わなくていいから……!」 「あれ、嫌だった? いい身体だって褒めてるのに」 「普通に恥ずかしいだろ……っ! そんなこと言われても……!」 「そう? お前は本当にシャイだね……ふふ」 「ああ……っ」  追加でもう一本指を入れられ、ますます下腹部が苦しくなってくる。  ただでさえ恥ずかしいところを弄られているのに、言葉でも恥ずかしい台詞を囁かれて、アクセルは最早憤死寸前だった。全身が燃えるように熱くなり、顔も発熱しているかのように火照っている。生理的な熱も中心にたっぷり溜まり、いつ弾けてもおかしくないくらいに昂っていた。 「あっ、あっ……兄上、もう……っ」 「うんうん、わかってるよ。イっちゃいそうなんだよね?」 「……っ……!」 「でもどうせなら、イくのは繋がってからにして欲しいな」 「え……? あっ」  ずるりと指を引き抜かれ、ぐいっと腰を引き寄せられる。脚の付け根から身体を半分に折り畳まれ、引き締まった臀部を両手でぱっくり割られた。  自分の太ももの間から、兄が前だけ寛げたのが見える。それだけでズキンと身体の芯が疼き、内側の襞もざわざわ蠢いてきた。 「兄上……」 「なに? 待ちきれなくなってきた?」 「そっ……!」 「それじゃ、お前からおねだりしてみる?」  兄が腰を密着させ、秘蕾を押し広げるように肉幹を擦り付けて来る。だがいつまで経っても挿入はしてくれず、アクセルはもどかしげに兄を見上げた。

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