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第165話*
「兄上……兄上ぇ……」
「ああ、本当にたまらない……。アクセル、中でいい?」
「いい……っ! 兄上、早く……!」
「ふふ、お前ももう限界か」
ぐっ、と腹の底を突き上げられる。我慢していた手をやんわり解かれ、代わりに労わるように股間を撫で上げられた。同時に、体内でドクン、と兄が脈打ち、夥しい量の熱が注ぎ込まれる。
「っ――!」
声にならない悲鳴を上げ、アクセルも溜まっていた熱を噴き上げた。
しばらく我慢させられていたせいか、いつまで経っても絶頂感が途切れず、後から後から白濁が溢れてくる。
「おや、まだ出てる」
からかうように言われたので、ちょっと腹が立って兄を睨んだ。
「あ……兄上が無理矢理我慢させるからだろ……!」
「ありゃ、私のせいなのかい?」
「そうだよ……!」
「ははは、そっか。じゃあ責任とらないといけないね」
「っ……」
一度欲望を引っこ抜かれ、背中からベッドに押し倒される。後孔から出されたものが漏れそうになり、慌てて下腹部に力を込めた。
兄が両脚をまとめて持ち上げ、尻の狭間に再び先端を当ててくる。
「ちょっ、兄上……まだするつもりなのか……!?」
「うん、まだまだ」
「そんな……あっ、うんんん……!」
ほとんど抵抗なく、ずぶずぶと奥まで挿入される。
アクセルの中はすっかり兄のものに馴染んでしまったようで、多少荒っぽいことをされても全く苦痛を感じなかった。ゆさゆさと身体を揺すぶられる度に、受け止めきれないほどの快感が溢れてくる。
兄のせいで、自分はこんなにいやらしい身体になってしまった……。
官能に濡れた目で兄を見上げたら、ふと喉元にうっすらと傷痕が残っているのを見つけた。よく見ないとわからないレベルのものだったが、ちょうどランゴバルトの長戟の大きさくらいの幅があった。
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