171 / 2201
第171話*
兄が抱き締めていた腕をススス……と滑らせ、剥き出しの尻を撫でてきた。
「でも、腕以外にも気になっているパーツはいっぱいあるよ。この小さく引き締まったお尻とか、かなりお気に入りなんだ」
「あっ、ちょっ……!」
尻の割れ目を指で掻き分けられ、引き締まった窄まりを探り当てられる。指先で軽く押されると出されたものがとろり……と漏れてきて、アクセルはかあぁっと顔を赤くした。
「あ……兄上、これ以上は勘弁してくれ……!」
「ありゃ、もういらないの? 私は何発でもイケるけど」
「!? 何発でもって……!」
「だってお前の身体、本当に最高なんだもん。無限に体力が続くなら、ずっとこうしていられる。そう言わなかったっけ?」
「い、言ったけど……! でも生憎、俺には限度ってものが……」
「じゃあ、あと一回だけ。それ終わったらお風呂で身体洗ってあげるから、ね?」
「それ、風呂でも組み敷かれるコース……あ、だめ……っ!」
慌てて兄を引き剥がそうとしたのだが、がっちりと抱き締められて身動きがとれない。腕の力では到底兄に敵わず、アクセルはあっけなく兄に押さえ込まれる羽目になった。
脚の間に兄が入ってきて、入口に先端を擦り付けられる。
「兄上、やめてくれ……! 本当にもう無理だから……」
「ほんとに? ほんとにいらないの?」
「い、いらな……」
「ほんとに?」
「う……」
青い目にまっすぐ見つめられて、「いらない」の一言が喉に詰まってしまう。
正直、体力的には厳しい。腹も張っているし、これ以上は本当に勘弁して欲しかった。
けれど匂い立つような雄の覇気にあてられると、どうしても嫌とは言えなくなってしまう。どんなに身体が悲鳴を上げていても、心のどこかで名残惜しいような、このまま終わるのはもったいないような、そんな感情が沸き上がってきてしまう。
だから、結局何度も何度も兄を受け入れてしまうのだ……。
ともだちにシェアしよう!