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第171話*

 兄が抱き締めていた腕をススス……と滑らせ、剥き出しの尻を撫でてきた。 「でも、腕以外にも気になっているパーツはいっぱいあるよ。この小さく引き締まったお尻とか、かなりお気に入りなんだ」 「あっ、ちょっ……!」  尻の割れ目を指で掻き分けられ、引き締まった窄まりを探り当てられる。指先で軽く押されると出されたものがとろり……と漏れてきて、アクセルはかあぁっと顔を赤くした。 「あ……兄上、これ以上は勘弁してくれ……!」 「ありゃ、もういらないの? 私は何発でもイケるけど」 「!? 何発でもって……!」 「だってお前の身体、本当に最高なんだもん。無限に体力が続くなら、ずっとこうしていられる。そう言わなかったっけ?」 「い、言ったけど……! でも生憎、俺には限度ってものが……」 「じゃあ、あと一回だけ。それ終わったらお風呂で身体洗ってあげるから、ね?」 「それ、風呂でも組み敷かれるコース……あ、だめ……っ!」  慌てて兄を引き剥がそうとしたのだが、がっちりと抱き締められて身動きがとれない。腕の力では到底兄に敵わず、アクセルはあっけなく兄に押さえ込まれる羽目になった。  脚の間に兄が入ってきて、入口に先端を擦り付けられる。 「兄上、やめてくれ……! 本当にもう無理だから……」 「ほんとに? ほんとにいらないの?」 「い、いらな……」 「ほんとに?」 「う……」  青い目にまっすぐ見つめられて、「いらない」の一言が喉に詰まってしまう。  正直、体力的には厳しい。腹も張っているし、これ以上は本当に勘弁して欲しかった。  けれど匂い立つような雄の覇気にあてられると、どうしても嫌とは言えなくなってしまう。どんなに身体が悲鳴を上げていても、心のどこかで名残惜しいような、このまま終わるのはもったいないような、そんな感情が沸き上がってきてしまう。  だから、結局何度も何度も兄を受け入れてしまうのだ……。

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