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第173話*

 息遣いがぜいぜいと荒っぽくなり、長く喘いでいたせいで喉が渇き、咳き込むことが増えてきた。 「げほ、げほ……兄上、ほんとにもう……」 「わかってるよ。ドSと言っても私は鬼畜じゃないからね。だからそろそろ……」 「う……っ」  体内でドクンと兄が脈打った。気配を察し、アクセルはよろよろと兄の腕を掴んだ。 「兄上、今度は……」  外にしてくれ、と言外に頼んだのだが、兄は恐ろしいことにこんなことを言い出した。 「んー……でもちょっと気になるな。三回分中に出したら、どうなるんだろう。お腹破裂しちゃう?」 「っ!? 冗談だろ、そんな……!」 「もちろん冗談だよ。それくらいでお腹が破裂するわけないじゃない」  冗談なのはそっちなのか!? 中に出す方ではなく!?  小刻みに首を振って嫌がったが、兄はがっちり腰を掴んだまま離してくれず、ぐっ……と己を奥に突き刺してぶるりと胴震いさせた。 「だ、だめだ、兄上お願い、許し……!」 「ごめん、もう無理……」 「ああ、あ……うそ、やめ……いやあぁっ!」  アクセルの乾いた悲鳴と共に、腹の奥に三度目の熱が注ぎ込まれた。  ただでさえ腹部が張って辛かったのに、更に大量の精を出されてしまい、冗談でも何でもなく腹が膨れてしまう。 「あ、すごい膨れてる」 「あっ……!」  腰を引いていく時、兄が悪戯半分にアクセルの下腹部を押してきた。たっぷりと遺伝子を孕んだ腹を外から圧迫されたらどうなるか。 「っ! だ、だめ、出ちゃ……!」  我慢しようとしたけどできなかった。兄が完全に出て行った瞬間、ぽっかり口を開けた後ろから夥しい量の白濁が漏れ出てきた。 「っ! や、やだ……っ、こんな……!」  止めたいのに止まらない。何度も兄を受け入れてきたせいか、蕾が緩んで力が入らなくなってしまった。腹を下したかのように白いものが次から次へと漏れてきて、ベッドの上をぐちゃぐちゃに汚していく。

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