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第183話*(リバ注意)

「ああ、兄上……兄上……」 「う……お前……結構、すごいね……」 「何が……っ」 「タガが外れると思い切りがいい……。こういうお前も、素敵だ……んっ」  凝りになっている部分を突いた時、兄の腰が大きく跳ねた。なるほど、ここが兄のいいところか。  自分が動く度に兄が反応してくれるのが嬉しくて、アクセルは夢中で腰を動かした。好きな人を抱くのがこんなに楽しいものだったとは……。 「はっ……あ、兄上……俺、もう……」 「あ……ああ、そう……。いいよ……中に出して」  全てを察したように背中に腕を回し、ギュッと抱き締めてくる。最初からそうするのが当然とでも言うように、全てを受け入れる覚悟はできているみたいだった。 「兄上……っ」  己の中心がドクンと脈打った。  一際強く腰を打ち付け、兄の唇を塞いだところで膨張していた熱が弾けた。吸い付いてくる襞に誘われるように、自分の遺伝子を兄の腹に注ぎ込んでいく。 「はっ……はあ……」  ポタリと汗が滴り、兄の頬に落ちた。  中出しを受けた兄はどこか恍惚とした表情になり、さも嬉しそうに微笑んできた。 「よしよし……初めてにしては上出来だったよ。ちょっといろいろ早かったけど、頑張ったね」  優しく頭を撫でられ、アクセルはようやく我に返った。獣のようにがっついて兄に欲望を注いでしまったことに、今更ながら羞恥を覚えた。 「あ、兄上……」  慌てて自分自身を引き抜き、ぐったりと兄の横に倒れ込む。  甘えるように兄の胸元に顔を埋め、呟くように言った。 「俺、やるならやっぱり下がいい……」 「ありゃ、本当に? お前は攻めるより攻められる方が好きなのか」 「それもあるけど……。兄上を攻めるには、俺はあまりに未熟すぎると思って……」 「そう?」  小さく頷き、言葉を続ける。

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