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第209話*(フレイン視点・セフレ注意)
直後、ガツンと腰を叩きつけられ、一番感じるところを強く抉り出された。
「うあっ……あっ、ああ――……っ!」
雷に打たれたような刺激がフレインの脳天を貫いた。びくびくと際限なく腰が跳ね、甘い痺れが全身を満たし、先端から溜まった熱が勢いよく溢れ出る。
長い絶頂に意識が霞みかけている中、ジークが腰を動かして追い打ちをかけてきた。
「あ、やめ、まだイってる……ああっ!」
「止まらなくなるだろ? それでいいんだ。その調子で気絶しちまえ」
「ひぃ……んッ! あ、あ、あ……っ」
爪先までびくびく引き攣り、身体が逃げるように真上にずり上がる。それをジークに引き戻され、抱き締められながら更に奥を突かれ、自分の意識が身体と乖離していく。
瞼の裏に可愛い弟の姿が見えた。端整な顔が涙でぐしゃぐしゃに濡れていた。
――ああ、やっぱりお前に泣かれるのは嫌だなぁ……。
悲しい気持ちを抱えながら、フレインは気を失った。
***
翌朝。一度寝返りを打ったところで、フレインは目を覚ました。一瞬、どこにいるのかわからなかったが、ジークが身支度を整えているのを見て、ああそうかと思い至った。
「目ぇ覚めたかよ?」
裸のままボーッとしていたら、ジークに着ていた服を放り投げられた。
「シャワー浴びたきゃさっさと浴びて来な。んで、それ着て早く帰れ。昨日も言った通り、俺はこれから狩りなんだ」
「あ……うん、そうだったね」
フレインは急いで自分の服に袖を通した。シャワーは自分の家で浴びよう。これ以上ジークに世話になるのは申し訳ない。
「ありがとうジーク。昨日は迷惑かけてごめん」
「ちょっとは気が紛れたのか?」
「うん、だいぶ冷静になってきたよ」
というより――ジークには大変申し訳ないのだが――自宅でも弟の家でもない場所で寝起きしている自分に気付いた瞬間、なんだかぞっとしてしまったのだ。
昨夜は我慢できずに慰めを要求してしまったけれど、いざ冷静になると「何であんなことしてしまったんだろう」という虚しさがこみ上げてくる。後悔とまでは言わないが、我ながら本当にらしくないことをしてしまった。
やはり、朝起きた時に隣で寝ているのは可愛い弟であって欲しい。
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