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第256話*
「だ、だめだ……兄上、そんな……あぁ……!」
「お前は反応が素直でいいね。そういうところも大好きだよ」
「そ、なこと言われても……あっ、く……! んんう……」
隙を突くように一際強く吸われ、危うく達してしまいそうになる。必死に唇を噛み締めて我慢したが、これ以上刺激されたら本当に出してしまいそうで、アクセルは涙を浮かべて懇願した。
「あ、兄上、もう離してくれ……! このままじゃ口に……!」
「うん、いいよ。いっぱい出して。お前の遺伝子、味わってみたい」
「そっ……! そんな、嘘だろ……!?」
「冗談でこんなことしないよ。ほら……遠慮しないで出しなさい」
「っ……! い、嫌だ、こんな……!」
泣きながら兄の頭を掴んだが、兄は一向に顔を上げてくれない。兄の口に出してしまうなんて申し訳ないし嫌なのに、こちらの心情そっちのけでデリケートな部分を刺激され続ける。
これは本気で止めないとまずい……と思っていると、
「うっ……!」
いきなり後ろに指を突っ込まれてしまった。衝撃にびくんと腰が跳ねた。
「あっ、あっ! やめぇ……!」
「だってお前がなかなか出してくれないから。いつまで我慢してるのかなぁって」
「っ!? そ、な……兄上の意地悪……っ」
「うん。でもそんな私も好きなんだよね? こうやっていじめられるのも好きでしょ?」
「ひ、ぃ……! 兄上だめだ、ホントに……!」
限界が近い弟に追い討ちをかけるように、更に指を追加で挿入されてしまう。二本の指で後ろを掻き回され、その上前も口で刺激されては、敏感なアクセルはひとたまりもなかった。
――だ、だめだ、もう……!
太ももが震える。生理的な排泄感がこみ上げてくる。先端の疼痛もひどくなり、中心に溜まった熱が出口を求めて内部で蠢いていた。
何とか我慢したかったのに、官能的な生理現象はどうすることもできず、アクセルはとうとう熱を噴き上げてしまった。
「うっ、あ、……ああぁっ!」
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