256 / 2014

第256話*

「だ、だめだ……兄上、そんな……あぁ……!」 「お前は反応が素直でいいね。そういうところも大好きだよ」 「そ、なこと言われても……あっ、く……! んんう……」  隙を突くように一際強く吸われ、危うく達してしまいそうになる。必死に唇を噛み締めて我慢したが、これ以上刺激されたら本当に出してしまいそうで、アクセルは涙を浮かべて懇願した。 「あ、兄上、もう離してくれ……! このままじゃ口に……!」 「うん、いいよ。いっぱい出して。お前の遺伝子、味わってみたい」 「そっ……! そんな、嘘だろ……!?」 「冗談でこんなことしないよ。ほら……遠慮しないで出しなさい」 「っ……! い、嫌だ、こんな……!」  泣きながら兄の頭を掴んだが、兄は一向に顔を上げてくれない。兄の口に出してしまうなんて申し訳ないし嫌なのに、こちらの心情そっちのけでデリケートな部分を刺激され続ける。  これは本気で止めないとまずい……と思っていると、 「うっ……!」  いきなり後ろに指を突っ込まれてしまった。衝撃にびくんと腰が跳ねた。 「あっ、あっ! やめぇ……!」 「だってお前がなかなか出してくれないから。いつまで我慢してるのかなぁって」 「っ!? そ、な……兄上の意地悪……っ」 「うん。でもそんな私も好きなんだよね? こうやっていじめられるのも好きでしょ?」 「ひ、ぃ……! 兄上だめだ、ホントに……!」  限界が近い弟に追い討ちをかけるように、更に指を追加で挿入されてしまう。二本の指で後ろを掻き回され、その上前も口で刺激されては、敏感なアクセルはひとたまりもなかった。  ――だ、だめだ、もう……!  太ももが震える。生理的な排泄感がこみ上げてくる。先端の疼痛もひどくなり、中心に溜まった熱が出口を求めて内部で蠢いていた。  何とか我慢したかったのに、官能的な生理現象はどうすることもできず、アクセルはとうとう熱を噴き上げてしまった。 「うっ、あ、……ああぁっ!」

ともだちにシェアしよう!