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第259話*

「うっ、んっ……あぁ、あ……」 「ああ、すごい……どこもかしこもしっくり馴染む……。私の形を覚えてるみたい」 「それは……前に、あなたが言ってた……」 「あれ、そうだっけ? なんて?」 「何度も同じ人を受け入れてると、後ろが形を覚えるって……抵抗も少なくなって、快感も増すって……だから……あっ!」  一際強くグリッと奥を抉られ、アクセルは鋭い嬌声を漏らした。  涙に濡れた目で兄を見上げたら、兄はさも嬉しそうに微笑んでくれた。 「ああ、そうだったね。だからこんなに動きやすいんだ……」 「っ、あん! あ、や……っ、んん……っ!」 「私と違って、さすがにお前はいろんなことをよく覚えてるよ。私の言葉も、私の形も、何もかも」 「はっ、あ……! あぁ、兄上ぇ……」  ずるずると腰を引かれ、入口付近を緩く刺激された後、再びぐぐっと腰を突き入れられる。兄が行ったり来たりする度に繊細な内襞を擦られ、身体の中から快感が迸った。  あまり大声を上げるのははしたないと思ったが、兄から与えられる快楽にはどうしても逆らえず、獣のように髪を振り乱して甘い喘ぎ声を上げ続ける。アクセルの欲望も兄と自分の腹の間で擦られ続け、いつ弾けてもおかしくないくらいに昂っていた。  背筋がぞくぞくして止まらない。このままではまた一人でイってしまいそうだ。 「ああ、あ……兄上、俺また……」 「イっちゃいそうだね。お前、気持ちよくてたまらないって顔してるよ。すごく淫らで色っぽい」 「っ……! だ、って……兄上が、あっ……! あん、や……っ、ああ、そこ……」 「お前と違ってあまり物覚えはよくないけど、さすがにお前のいいところは覚えてる。お前は前立腺の裏や一番奥の曲がり角が好きなんだよね」 「あう……ッ!」  前立腺を擦られながら最奥を突き上げられ、アクセルは悲鳴のような嬌声を上げた。危うく熱を漏らしそうになり、すんでのところで堪える。

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