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第260話*

「あ、兄上、ホントに俺、もう……もう……っ」 「イっていいよ。お前の好きなタイミングで、好きなだけイって。私も好きなだけ出すから」 「っ……!? え、あ……ちょっと兄上……ああっ!」  とんでもないことを言われたが、反論の言葉は兄の律動に遮られてしまった。  腰を掴まれ思いっきり身体を揺さぶられ、内側の柔らかい部分を抉られて、強すぎる快感に爪先まで引き攣った。  ――だめだ、俺また……!  自分ばかりが何度もイくのははしたないけど、これ以上は耐えられない。  アクセルは兄にしがみつきながら、太ももを震わせた。 「うっ、く……ああぁっ!」  とうとう我慢できず、二度目の絶頂を迎える。高々と噴き上がった白濁は兄の腹部を汚し、もれなく自分の胸元にまで飛び散った。 「はっ……あ……あ、あ?」  盛大に達して力が抜けているアクセルを、兄はペースを変えずに攻めてくる。バツンと腰を叩きつけられ、反動でびくっと全身が跳ねた。  自然と逃げを打つ身体を真上から抑え込まれつつ、より深いところをゴリゴリ突き上げられてしまう。 「あああ、あ、兄上……ちょっと待っ、てぇ……っ!」 「んー、でも私はまだイってないし。そろそろお前の中でイきたいなー……なんて」 「でも今は……あっ、やっ! だめ、激しい……っ!」  力の入らない腕で兄を押し返したが、逆に咎めるように肩から抱きかかえられ、身動きもとれないまま快感に悶え苦しんだ。時折気が遠くなり、がくがくした痙攣が止まらなくなって、自分が今どんな状況でいるのかもハッキリわからなくなってくる。 「うう、んっ……あにう、……も、もっとゆっくりぃ……!」 「ごめんね。お前の中、本当に気持ちよくて……いつも腰が止まらなくなっちゃうんだ」 「ひぅ……ッ! あ、ああ、兄上ぇ……!」  ドクン、と兄の欲望が脈打った。それを感じた瞬間、反射的にきゅうっと内襞が収縮し、無意識に兄を締め上げてしまう。

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