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第279話*(リバ注意)
「騎乗位っていうのは、受けの方が積極的に動ける体位だよ。もちろん、攻め側が強引に揺することもできるけど」
「え……」
「見てて……」
少し兄が腰を浮かせ、アクセルの陰部を掴んだ。達したばかりで硬さが足りなかったそこに直接刺激を与え、完全に勃起させてから、ゆっくり腰を落としていく。
「っ……ん、う……」
少し眉をひそませながら、自ら太い肉棒を飲み込んでいく兄。
ちょっと辛そうに見えたので、アクセルは兄の腰を掴んで支えてやった。
「兄上、大丈夫か……?」
「うん、平気だよ……ありがとう」
完全に腰を落とし、兄が根本まで欲望を飲み込む。そしてにこりと微笑み、両手をアクセルの腹筋についた。
「……わかった? これが騎乗位だよ」
「そうなのか……。確かにこれなら、兄上の自由に動けそうだ」
「まあね……。でも、あまり激しく動ける自信はないかも……」
「それなら、俺がお手伝いするぞ?」
兄の腰を掴んだまま、軽く前後に揺すってやる。中でいいところが擦れたらしく、兄は脱力したようにこちらに倒れ込んできた。
「ああ、もう……気持ちよすぎて起きていられない……」
「そんなにいいのか?」
「うん、いい……。せっかく騎乗位教えてあげようと思ったのに、これじゃ長くはもたないな……ごめんね、アクセル」
「いいんだ……どんな体位でも兄上が気持ちよければ、それで」
倒れてきた兄の背中に腕を回し、優しく抱き締めた。
いつも強くてたくましい兄。何かあれば必ず助けてくれる兄。そんな兄が快感に負けそうになっている。弱い姿を晒し、快感に溺れ、見たこともないほど妖艶な表情を向けてくる。
それが何とも言えず愛しくて、繋がる度に大きくなっていく感情にやや戸惑った。
昨日より今日、今日より明日の方がもっと兄を好きになる。際限なく好きになって、どこからが自分でどこからが兄かわからなくなりそうだった。
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