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第280話*(リバ注意)

「ねぇ……せっかくだから動いて……? もっと気持ちよくさせて……?」 「もっとか……?」 「うん、もっと……」  言われるがまま、アクセルは下から思いっきり腰を叩きつけた。バツン、という音がして密着が深まり、内襞が締まって欲望を締め付けられる。 「あん……ッ!」  兄の身体が痙攣し、乱れた息を耳元で吐かれる。湿った吐息を直接聞いたらそれだけでぞくぞくしてしまい、もっと乱してやりたい衝動に駆られた。  自分が下だと動きづらいので、ごろりと体位を変え、兄を下に敷く。 「兄上、騎乗位はまた今度俺がやるよ。今の兄上には辛いだろう?」 「いや、それはね……」 「兄上は寝ているだけでいい……俺に任せてくれ」  そう言って兄の脚を抱え直し、改めてずぶずぶと己を埋めていった。 「あっ……あああぁッ!」  最奥まで貫いた途端、兄が悲鳴のような嬌声を上げた。  びくんと腰が跳ね、綺麗な背中が弓なりに反り返る。気持ちよくてたまらないらしく、内側の襞までぶるぶると悦びに打ち震えていた。時折びくんびくんと身体が痙攣し、無意識に全身がずり上がっていく。射精はしていないが、絶頂時の反応と少し似ていた。  意識が飛びかけているようだったので、アクセルは兄の頬に触れながら呼びかけた。 「兄上、大丈夫か?」 「あ、ふ……ううん……んっ」 「兄上、しっかり……」  軽くトントンと頬を叩いたら、ようやく兄は意識を取り戻した。ぼんやりと目を開け、アクセルの姿を映すと、よろよろと手を伸ばしてこちらに抱きついてくる。 「はは……またイっちゃった……。ちょっと失神しかけてたよ……」 「……そんなによかったのか?」 「うん、気絶しそうなくらいよかった……。お前が相手だから、快感もすごいんだね……」 「そうか、よかった……。気持ちよくさせられたなら幸いだ」 「んんッ……!」

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