319 / 2199
第319話*(フレイン視点)
「ねえアクセル、そろそろ起きようよ。でないと、お兄ちゃんどんどんお前に悪戯しちゃうよ? いいの?」
「う……ん……」
「いいんだね?」
「んー……」
「そっかぁ……」
どうやら自分は、余程弟に信頼されているらしい。全然「敵」だと思われていない。
――寝込みを襲うのは、趣味じゃないんだけどなぁ……。
でも、弟がどこまでやったら起きるのか、試してみるにはちょうどいい。もし挿入するまで起きなかったら――ちょっと嬉しくはあるが――それはそれで大問題だが。
フレインはまず弟のシャツを首元まで捲り上げ、上半身を露わにした。
相変わらず綺麗な肉体の上に、控えめな乳首がぽつんと乗っている。なめらかな肌の上にあるそれは、清楚な薄いピンク色だった。真面目な弟の性格がよく表れているように思う。
ひとまず、指の腹で両の突起を擦ってみた。刺激を加えたら徐々に突起が赤く充血してきて、ぷっくり尖り出てきた。硬さも増してちょうどいい具合になり、指先でこねくり回すには絶好の大きさになる。
ふと下半身に目をやったら、股間部分の布が男性のシンボルに押し上げられているのが見えた。どうやら胸だけで勃起してしまったようだ。
――身体の反応はいいんだけど……。
これだけ反応しておいて、全く目覚めないのは何故なのか。本当ならこの辺りで起きないとだめなのに。
「まったくもう……」
少し呆れながら、フレインはズボンを脚から引き抜き、下着も一緒に脱がせてやった。勃ち上がった陰部が、ぶるんと飛び出してきた。既に先端が軽く濡れている。
ほとんど全裸にしてしばらく様子を窺っていたが、それでもアクセルは起きない。自分が今どんな格好をしているか、全然わかっていないようだ。
「はあ……もう、どうしようかな……」
しょうがないので首に引っ掛かっているシャツも頭から脱がせ、袖口だけまとめて両腕に残しておいた。簡単な手枷だ。
次に、近くにあった紐で陰茎の根本を縛ってみた。生理的な疼痛を感じるように、わざときつく縛った。これをやられると寝ていても相当苦しいはずなのだが……。
ともだちにシェアしよう!